「変成態 - リアルな現代の物質性 Vol.7 鬼頭健吾」 ギャラリーαM

ギャラリーαM千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビルB1F)
「変成態 - リアルな現代の物質性 Vol.7 鬼頭健吾」
1/16-2/13



「まとまった海外留学を経験した鬼頭の帰国後、初の展観」(ちらしより引用)でもあるそうです。ギャラリーαMでの連続シリーズ展、変成態の第7弾、鬼頭健吾のインスタレーション個展へ行ってきました。

「sagittarius」(2010)

毎度、ホワイトキューブを思いもつかないような空間へと変化させる同ギャラリーでの「変成態」ではありますが、今回ほどインパクトの強い展示もなかったかもしれません。DM画像他、下段にアップした写真の通り、ともかく空間の中で半ば増殖するかのように連なっているのは、カラフルなパラソルの群れでした。チェック柄のシートで覆われた天井までびっちりと、また柱を押しのけるかのようにして重ね合わさったパラソルは、それこそ泡の如く膨らんで巨大な一つの立体を作り出しています。まるで床面や柱に食らい付く何らかの生き物のようでした。



なお本作「sagittarius」は、2006年、ケンジタキギャラリーで展示した作品の、一種の別バージョンでもあるそうです。(キュレーターの天野氏が作家の鬼頭氏にリクエストし、このαMでの展示が実現しました。)そちらをご覧になった方は既視感を覚えるかもしれませんが、私は初めてだったので十分に楽しめました。

鬼頭と言えば、何かと評判だという「No Man's Land」でも、金色に輝かくミラーを用いたインスタレーションを出品していました。その多彩な作風には改めて驚かされるものがあります。

2月13日までの開催です。
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