「G-tokyo 2010」 森アーツセンターギャラリー

森アーツセンターギャラリー港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階)
「G-tokyo 2010」
1/30-31(会期終了)



森アーツセンターで開催されていた「G-tokyo 2010」の内覧会へ行ってきました。



一月末、土日限定、超短期間の「現代アート見本市」です。あっという間に会期を終えましたが、以下に印象に残ったギャラリーを簡単に記してみました。

ケンジタキギャラリー「横内賢太郎新作展」
お馴染みのステイニングの画家、横内賢太郎の新作絵画数点を展示。モチーフに人物を取り入れたポートレート風の作品に驚く。本のシリーズからの意外な展開で、この次にも興味がわいた。



SCAI THE BATH HOUSE「テクスチャーと光」
名和晃平のPicCellは何と観音像。黄金色にも輝くその姿は、透明ビーズの「装飾」の力も借りて、より華やかに彩られる。カプーアの無限の闇をたたえた球体にはいつもながら吸い込まれそうになった。黒に溺れそう。

オオタファインアーツ「かちどき1」
9名の作家のグループショー。さわひらきの小品の映像はもとより、同画廊での個展が圧巻だった樫木知子のペインティングが妖しくてまた美しい。

ミヅマアートギャラリー「柱華道」
ひときわ賑わうミズマのブースでは山口晃の新作インスタレーション個展を開催。むしろ場に合わなくて面白い電柱のオブジェを中核に、ドローイング他を展示する。電柱に美を見立て、またそこにメカを取り入れた絵画のセンスに脱帽。

山本現代「The Universe」
西尾康之の超弩級彫刻を惜しげもなく披露。作品のインパクトは全15ギャラリーの中でもピカイチ。



当然ながら販売が全面に押し出されている企画ではありますが、さすがに東京でも有名どころのギャラリーだけあって、実力派の作家らの揃う、なかなか見どころの多い展示に仕上がっていました。ここから実際の画廊へ足を運ぶ方がどれだけ増えるのかは不明ですが、都内で最も観光客の多い美術館での開催ということもあって、普段、あまり画廊に馴染みのない方にもアピール出来るチャンスになっていたのではないでしょうか。



展示は既に終了しています。
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