都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「トーマス・デマンド Model Studies(Koto-ku)」 タカ・イシイギャラリー東京
タカ・イシイギャラリー東京
「トーマス・デマンド Model Studies(Koto-ku)」
5/22-6/27
ドイツ現代美術を代表する作家としても知られるトーマス・デマンド。ともかく東京都現代美術館で行われた日本での初個展(2012年。美術館として。)の鮮烈な印象が未だ忘れられません。
「トーマス・デマンド展」@東京都現代美術館 2012年5月19日~7月8日
タカ・イシイギャラリーとしては8年ぶり、3度目の個展だそうです。展示は写真。モチーフは建築模型です。江東区にあるSANNAの事務所にあった模型を撮影しています。
ただしそれらは模型と言っても、まだ建築になりきっていないような原初的なもの。時に模型の断面、また無造作に置かれた傾いたものまでを写し出します。ただしギミック的な要素は殆どありません。あくまでも模型は模型です。必ずしもリアルに見えません。しかしながら得意とする写真の「均一な質感」(東京都現代美術館サイトより)にて、どこか虚実ない交ぜとなった風景が表されてもいます。
建築模型はもはや一種の彫刻です。デマンドといえば紙で出来たセットを、さも本物の現場のように写して見せますが、そもそもデマンド自身も作品において常にセット、ようは模型を制作しているわけです。一方で今回はモデル自体が模型です。自作の模型を写しては作品を生み出すデマンドが、建築模型に関心を覚えるのも当然のことなのでしょう。その意味でも確かに「デマンドと建築家の模型には共通点がある」(ギャラリーサイトより)と言えるのかもしれません。
最後にギャラリーの情報です。タカ・イシイギャラリーは本展初日に清澄白河より千駄ヶ谷へと移転しました。
タカ・イシイギャラリー東京
最寄駅は東京メトロ副都心線の北参道駅です。案内には徒歩4分とありますが、実際に歩くともっと近く感じました。かなり駅近です。
タカ・イシイギャラリー東京の入居するビル
建物自体はマンションなのでしょうか。その地下1階フロアにタカ・イシイギャラリーが入居しています。かつての清澄時代に広さこそ及びませんが、駅からのアクセスを鑑みれば、便利になったと言えるかもしれません。
なおタカ・イシイの入居する建物へは、6月13日(土)に、同じく清澄から小山登美夫ギャラリーが移転してきます。
GAギャラリー。道の向かい側です。
また建物の目の前には建築専門のGAギャラリーもあります。ビル取り壊しのためとはいえ、清澄のコンプレックスが無くなったのは寂しいところですが、今後はタカ・イシイ、小山登美夫、GAと集まる北参道界隈にも足繁く通いたいものです。
タカ・イシイギャラリー東京の入口
ちなみに清澄のコンプレックスに入居していたキドプレスは末広町の3331へ移転。シュウゴアーツ、及びミヤケファインアートも近々、都内への移転を予定しているそうです。そちらのアナウンスも追って出るのではないでしょうか。
「Thomas Demand Museum of Contemporary Art Tokyo/講談社」
6月27日まで開催されています。
「トーマス・デマンド Model Studies(Koto-ku)」 タカ・イシイギャラリー東京
会期:5月22日(金)~6月27日(土)
休館:日・月・祝日。
時間:11:00~19:00
料金:無料。
住所:渋谷区千駄ヶ谷3-10-11 B1
交通:東京メトロ副都心線北参道駅2番出口より徒歩4分。JR線千駄ヶ谷駅より徒歩10分。
「トーマス・デマンド Model Studies(Koto-ku)」
5/22-6/27
ドイツ現代美術を代表する作家としても知られるトーマス・デマンド。ともかく東京都現代美術館で行われた日本での初個展(2012年。美術館として。)の鮮烈な印象が未だ忘れられません。
「トーマス・デマンド展」@東京都現代美術館 2012年5月19日~7月8日
タカ・イシイギャラリーとしては8年ぶり、3度目の個展だそうです。展示は写真。モチーフは建築模型です。江東区にあるSANNAの事務所にあった模型を撮影しています。
ただしそれらは模型と言っても、まだ建築になりきっていないような原初的なもの。時に模型の断面、また無造作に置かれた傾いたものまでを写し出します。ただしギミック的な要素は殆どありません。あくまでも模型は模型です。必ずしもリアルに見えません。しかしながら得意とする写真の「均一な質感」(東京都現代美術館サイトより)にて、どこか虚実ない交ぜとなった風景が表されてもいます。
建築模型はもはや一種の彫刻です。デマンドといえば紙で出来たセットを、さも本物の現場のように写して見せますが、そもそもデマンド自身も作品において常にセット、ようは模型を制作しているわけです。一方で今回はモデル自体が模型です。自作の模型を写しては作品を生み出すデマンドが、建築模型に関心を覚えるのも当然のことなのでしょう。その意味でも確かに「デマンドと建築家の模型には共通点がある」(ギャラリーサイトより)と言えるのかもしれません。
最後にギャラリーの情報です。タカ・イシイギャラリーは本展初日に清澄白河より千駄ヶ谷へと移転しました。
タカ・イシイギャラリー東京
最寄駅は東京メトロ副都心線の北参道駅です。案内には徒歩4分とありますが、実際に歩くともっと近く感じました。かなり駅近です。
タカ・イシイギャラリー東京の入居するビル
建物自体はマンションなのでしょうか。その地下1階フロアにタカ・イシイギャラリーが入居しています。かつての清澄時代に広さこそ及びませんが、駅からのアクセスを鑑みれば、便利になったと言えるかもしれません。
なおタカ・イシイの入居する建物へは、6月13日(土)に、同じく清澄から小山登美夫ギャラリーが移転してきます。
GAギャラリー。道の向かい側です。
また建物の目の前には建築専門のGAギャラリーもあります。ビル取り壊しのためとはいえ、清澄のコンプレックスが無くなったのは寂しいところですが、今後はタカ・イシイ、小山登美夫、GAと集まる北参道界隈にも足繁く通いたいものです。
タカ・イシイギャラリー東京の入口
ちなみに清澄のコンプレックスに入居していたキドプレスは末広町の3331へ移転。シュウゴアーツ、及びミヤケファインアートも近々、都内への移転を予定しているそうです。そちらのアナウンスも追って出るのではないでしょうか。
「Thomas Demand Museum of Contemporary Art Tokyo/講談社」
6月27日まで開催されています。
「トーマス・デマンド Model Studies(Koto-ku)」 タカ・イシイギャラリー東京
会期:5月22日(金)~6月27日(土)
休館:日・月・祝日。
時間:11:00~19:00
料金:無料。
住所:渋谷区千駄ヶ谷3-10-11 B1
交通:東京メトロ副都心線北参道駅2番出口より徒歩4分。JR線千駄ヶ谷駅より徒歩10分。
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