パナソニック汐留ミュージアムで「アール・ヌーヴォーのガラス展」が開催されます

ヨーロッパ随一のガラスコレクションを誇るというドイツのデュッセルドルフ美術館。うち同館に寄贈したゲルダ・ケプフ夫人のコレクションがドイツ国外で初めて公開されます。



「アール・ヌーヴォーのガラス展」@パナソニック汐留ミュージアム]
URL:http://panasonic.co.jp/es/museum/
会期:7月4日(土)~9月6日(日)

作品はタイトルにもあるように「アール・ヌーヴォー」のガラス。アール・ヌーヴォーといえばすぐさまガレやドーム兄弟を連想しますが、今回はそれだけではありません。

例えばウジェーヌ・ルソー、エルネスト・レヴェイエ、ウジェーヌ・ミシェル、オーギュスト・ジャン。いずれもパリで活動したガラス工芸家たちです。さらにドーム兄弟の制作を支えつつ、独自の作品を展開したデズィレ・クリスチャン、ミュレール兄弟などのガラス作品なども網羅します。

ケプフ夫人はドイツの実業家の出身です。そもそもは室内装飾を目的としてガラス作品を蒐集していましたが、まだ一般的に評価されていなかったドーム兄弟を対象にするなど、コレクターとしての審美眼も持ち合わせていました。現在でも質の高いコレクションとして知られています。

[アール・ヌーヴォーのガラス展 見どころ]
1.アール・ヌーヴォーのガラス作品では第一級コレクションとして知られる、ゲルダ・ケプフ・コレクションが日本では初めてまとめて紹介される展覧会
2.ガレ、ドーム兄弟だけではないアール・ヌーヴォー期のガラス作家を多数紹介
3.ガラス部門の責任者、デド・フォン・ケルセンブロック=クロジック氏が監修するデュッセルドルフ美術館が全面協力

展示はシンプルに二本立てです。第1章の「パリ」ではジャポニスムやシノワズリを反映したパリのガラス作家たちの作品を俯瞰します。次いで第2章は「アルザス=ロレーヌ地方」です。ガレやドーム兄弟の活動した地域でのアール・ヌーヴォーのガラス制作の変遷を追いかけていきます。

*クリックで拡大します

ドイツ国外での初展示ということは、当然ながら日本でも初めてです。そういえば汐留ミュージアムは、先だっての「ルオーとフォーブの陶磁器」でも日本で初めてフォーブの陶磁器を紹介していました。知られざるメテの魅力に大いに感化された方も多いのではないでしょうか。

[アール・ヌーヴォーのガラス展 イベント・講演会]
講演会「アール・ヌーヴォーのガラス」
講師:假屋崎省吾氏(華道家)
日時:2015年7月7日(火)14時~15時
費用:無料。ただし本展の観覧券が必要。半券可。要事前予約。
定員:150名

ガラスワークショップ「模様ガラス板を作ろう!」
講師:ガラス工芸・潮工房(小西潮氏、江波冨士子氏)
日時:2015年7月18日(土)午前10時~、午後2時~
費用:2000円。要事前予約。
定員:各回20名。
対象;小学校5年生以上。

*会場はいずれもパナソニック東京汐留ビル3階ホール。申込み方法は同館のハローダイヤル(03-5777-8600)へ。

いつもながらの立体展示にも定評のある同館のことです。きっと照明しかり、アール・ヌーヴォーのガラスをより際出させる仕掛けが待っているに違いありません。

[学芸員によるギャラリートーク]
日時:2015年7月25日(土)、8月8日(土)、8月21日(金)
*各回午後2時より(約40分)。参加費無料。要観覧券。
*申込み不要。

「アール・ヌーヴォーのガラス展」はパナソニック汐留ミュージアムで7月4日から開催されます。

「アール・ヌーヴォーのガラス展」 パナソニック汐留ミュージアム
会期:7月4日(土)~9月6日(日)
休館:水曜日。及びお盆休み(8/10~14)。
時間:10:00~18:00 *入場は17時半まで。
料金:一般1000円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料。
 *65歳以上900円、20名以上の団体は各100円引。
 *ホームページ割引あり
住所:港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
交通:JR線新橋駅銀座口より徒歩5分、東京メトロ銀座線新橋駅2番出口より徒歩3分、都営浅草線新橋駅改札より徒歩3分、都営大江戸線汐留駅3・4番出口より徒歩1分。
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