「渡邉良重展 絵をつくること」 クリエイションギャラリーG8

クリエイションギャラリーG8
「第19回亀倉雄策賞受賞記念 渡邉良重展 絵をつくること」 
4/4~5/20



クリエイションギャラリーG8で開催中の「第19回亀倉雄策賞受賞記念 渡邉良重展 絵をつくること」を見てきました。

2012年、植原亮輔と共に2012年にキギを設立し、アートディレクションやグラフィックの分野で活動する渡邉良重。今年の優れたグラフィックデザインを表彰する「第19回亀倉雄策賞」を受賞しました。

受賞作は洋菓子ブランド「AUDREY」のパッケージデザインです。「AUDREY(オードリー)」はイチゴやチョコを組み合わせたスイーツの専門店。一店舗目は横浜、二店舗目は日本橋の高島屋にオープンしました。



デザインの経緯が独特です。というのも、渡邉は元々、パッケージを植物から発想。発売元に提案します。しかしなかなか受け入れられません。一時はやめようとも考えたそうです。しかしさらに7〜8案を提示し、結果、基本になる今のデザインが決まりました。そこでブランド名の「AUDREY」も決定します。つまりデザイン先行であったわけです。



渡邉は受賞に際し、「飴玉やチョコレートの包み紙、デパートの包装紙や箱は、子どもの頃に触れた大切なデザインで、それを宝物にしました。」(受賞のことばより)と述べています。確かにデザインは愛おしいものばかりです。利用した後も手元に残したくなるかもしれません。



「余白の白が印象的」とは選考時の評です。白い雪の部分が効果的でした。トナカイにサンタも可愛らしい。まるで切り絵を見ているかのようです。



リボンも特徴的です。赤いドレスを着た女性がプレゼントを抱えています。さらにイチゴや草花に蝶も登場。花びらをトリミングしたデザインも華やかです。ポップでかつカジュアル。ウォーホルの作品を思い出しました。



なお展示は何も「AUDREY」だけではありません。渡邉がかつて手掛けたイラストレーションなどもあわせて紹介されています。



衣服に縫いぐるみにグラス、そして装丁と盛りだくさんです。渡邉の幅広い制作を知ることが出来ました。


5月20日まで開催されています。

「第19回亀倉雄策賞受賞記念 渡邉良重展 絵をつくること」 クリエイションギャラリーG8@g8gallery
会期:4月4日(火)~5月20日(土)
休館:日・祝日。
時間:11:00~19:00。
料金:無料。
住所:中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
交通:JR線新橋駅銀座口、東京メトロ銀座線新橋駅5番出口より徒歩3分。
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