「中村至男展2018」 クリエイションギャラリーG8

クリエイションギャラリーG8
「第20回亀倉雄策賞受賞記念 中村至男展2018」 
4/6~5/16



クリエイションギャラリーG8で開催中の「第20回亀倉雄策賞受賞記念 中村至男展2018」を見てきました。

1997年、亀倉雄策の業績をたたえ、グラフィックデザイン界の発展に寄与するために創設された「亀倉雄策賞」も、今年で1つの節目となる第20回を迎えました。



その「第20回亀倉雄策賞」に選ばれたのが、グラフィックデザイナーの中村至男による新作の展覧会ポスターで、昨年1月、ちょうど同じくクリエイションギャラリーG8で開催された初めての個展を飾りました。同展では、中村の25年にわたるデザインワークが紹介され、ポスターは「非常に人間的な、ナイーブさを持つ新しさがある」(公式サイトより)と賞されました。

「どっとこ どうぶつえん/中村至男/福音館書店」

当時のCBS・ソニーを1997年に独立した中村は、その後、21_21 DESIGN SIGHTの「単位展」のメインビジュアルや、アートユニット「明和電機」のグラフィックデザインを手がけるなどして活動してきました。また近年では、絵本「どっとこどうぶつえん」で、イタリアのボローニャ・ラガッツィ賞を受賞しました。



さらに昨年、松屋銀座で開催され、現在も全国巡回中の「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」では、亡くなったブルーナへのオマージュ作品を出展しました。地下鉄の銀座駅ホームの柱に潜み、人の合間から顔を出すミッフィーの可愛らしい姿も印象に深いかもしれません。



東京国立近代美術館の「日本の家」展や、TOTOギャラリー・間の「トラフ展 インサイド・アウト」のメインビジュアルを担当したのも、中村至男でした。記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。

「亀倉雄策賞」の選考に当たっては、全1977作品から、年鑑「Graphic Design in Japan 2018」の選考委員が38作品に絞った上、最終選考の形で投票が行われ、中村の受賞が決まりました。

「シンプルで明快、そしてフラットな形を色面」(解説より)ともされる中村のデザインは、ポップで、時にアニメーション的な動きも伴い、親しみやすくもあります。その魅力を身近に触れる良い機会と言えるかもしれません。



ミッフィーの顔を極限にまでアップしたポスター(上の写真の左)も面白いのではないでしょうか。またミッフィーを一室に展開したスペースもありました。



撮影も可能です。SNSヘのアップも自由に出来ました。


入場は無料です。5月16日まで開催されています。

「第20回亀倉雄策賞受賞記念 中村至男展2018」 クリエイションギャラリーG8@g8gallery
会期:4月6日(金)~5月16日(水)
休館:日・祝日。及び4月29日(日)〜5月6日(日)。
時間:11:00~19:00。
料金:無料。
住所:中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
交通:JR線新橋駅銀座口、東京メトロ銀座線新橋駅5番出口より徒歩3分。
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