「生誕140年記念特別展 木島櫻谷」のPart II がはじまります

2月末から泉屋博古館分館で開催されていた、「生誕140年記念特別展 木島櫻谷 PartⅠ 近代動物画の冒険」。日本画家、木島櫻谷の動物画に着目し、作品を紹介していました。



「木島櫻谷 PartⅠ 近代動物画の冒険」 泉屋博古館分館(はろるど)

櫻谷の描く動物には、まるで表情があるようでもあり、どことない気品も感じられるかもしれません。それゆえか注目を集め、日曜美術館の再放送もあったからか、特に後半は多くの方で賑わいました。

【生誕140年記念特別展 木島櫻谷】泉屋博古館分館
「PartⅠ 近代動物画の冒険」:2月24日(土)~4月8日(日)
「PartⅡ 「四季連作屏風+近代花鳥図屏風尽し:4月14日(土)~5月6日(日)

その木島櫻谷展は、完全入れ替えの2部制です。Part Iは4月8日(日)で終了し、4月14日(土)より、「PartⅡ 四季連作屏風+近代花鳥図屏風尽し」がはじまります。



[生誕140年記念特別展 木島櫻谷 PartⅡ 四季連作屏風+近代花鳥図屏風尽し]
会場:泉屋博古館分館(港区六本木1-5-1)
会期:4月14日(土)〜5月6日(日)
https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/program/index.html

PartⅡで特集されるのは、櫻谷の花鳥画で、特に連作の「四季連作図屏風」が出展されます。これは住友銀行を創設し、茶人として知られた15代住友吉左衞門(春翠)の造営した茶臼山本邸の大広間を飾った屏風絵で、櫻谷は四季折々の草花を、鮮やかな色彩にて描きました。また「燕子花図」からは、琳派の作風を思わせる面があるかもしれません。

ただしよく見ると、花の形態は類型化せず、写生が基本となっていることが分かります。また「菊花図」でも花弁の揺らぎを描くなど、単に装飾にとどまらない表現を志向しました。「雪中梅花」においては、桃山や江戸初期の狩野派の作風に近いとする指摘もあるそうです。


「柳桜図」(左隻) 大正6年 泉屋博古館分館

さらに同時代の花鳥画の屏風絵もあわせて展示され、館内はまさに「花鳥画屏風尽し」として、「飾り」の屏風絵で彩られます。

[ギャラリー・トーク]
日時:4月14日・21日(各土曜日)15:00~16:00
ナビゲーター:野地耕一郎(泉屋博古館 分館長) 

会期中には、初日の14日と21日の土曜日に、泉屋博古館の野地耕一郎分館長のギャラリートークも行われます。櫻谷に対する新たな知見も得られるかもしれません。



木島櫻谷は2014年にも泉屋博古館分館で回顧展があり、以来、京都でも展示が行われ、かなり知られるようになって来ました。



泉屋博古館分館の木島櫻谷展、「PartⅡ 四季連作屏風+近代花鳥図屏風尽し」は、4月14日より開催されます。

「生誕140年記念特別展 木島櫻谷 PartⅡ 「四季連作屏風+近代花鳥図屏風尽し」 泉屋博古館分館 
会期:4月14日(土)〜5月6日(日)
休館:月曜日。但し4/30は開館、5/1は休館。 
時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
料金:一般800(640)円、学生600(480)円、中学生以下無料。
 *( )内は20名以上の団体。
住所:港区六本木1-5-1
交通:東京メトロ南北線六本木一丁目駅北改札1-2出口より直通エスカレーターにて徒歩5分。
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