「ルドンー秘密の花園」にて「黄色いケープ」が追加出展されました

三菱一号館美術館
「ルドンー秘密の花園」 
2/8~5/20



三菱一号館美術館で開催中の「ルドンー秘密の花園」にて、「黄色いケープ」の追加出展されました。


オディロン・ルドン「黄色いケープ」1895年 新潟市美術館

オディロン・ルドンの「黄色いケープ」は、新潟市美術館のコレクションで、4月24日(火)より、会期末日の5月20日(日)まで公開されます。


オディロン・ルドン「15点のドムシー城の食堂壁画」展示室風景 *「グラン・ブーケ」はパネル展示

ルドン展は、同館のコレクションとして知られる「グラン・ブーケ」の連作に当たる、ドムシー男爵の食堂壁画16面が初めて日本で揃う展覧会で、ルドンがいかに壁画に取り組んだのかを検証しています。


右:オディロン・ルドン「15点のドムシー城の食堂壁画(黄色い花咲く枝)」 1900〜1901年 オルセー美術館

かつて日本でも壁画が公開されたことがありましたが、「グラン・ブーケ」のみはドムシー男爵の城館に残されていたため、同時に並んだことはありませんでした。

「グラン・ブーケ」は、花瓶の花束を青を基調とした色彩で表している一方、残りの15点は暖色をベースとしていて、草花のモチーフをデトランプと呼ばれる技法で描きました。より装飾的な作品とも呼べるかもしれません。


右:オディロン・ルドン「神秘」 フィリップス・コレクション

なお展覧会では一連の壁画のほかにも、花と植物に焦点を当てながら、ルドンの画業を多面的に追っていました。国内外の美術館からも多く作品がやって来ています。


その中に新潟市美術館の「黄色いケープ」が加わりました。新たな見どころと言えるのではないでしょうか。

【ギャラリートーク追加開催決定】
概要:「黄色いケープ」に焦点を当てながら、展覧会担当学芸員の安井裕雄が、展示室内で作品の見どころをご紹介します。
日時:4月24日(火)、27日(金) 10:15〜10:45頃まで
会場:三菱一号館美術館館内展示室
定員:各日15名(当日先着順)
参加条件:当日有効の入場券(当日購入可。MSSカード含む)をお持ちの方
参加方法:当日午前10時の開館時より、先着15名様に当館チケット窓口前にて参加証を配布。

「黄色いケープ」に焦点を当てたギャラリートークの開催も決定しました。24日の回は既に終了しましたが、27日(金)にも同じく行われます。

「ルドンー秘密の花園」 三菱一号館美術館(はろるど)

ルドン展の会期も残すところあと1ヶ月弱となりました。今のところ、土日を中心に多少混み合うものの、入場のための待ち時間などはほとんど発生していません。



次に「グラン・ブーケ」を含む、ドムシー男爵の連作が一度に見られる機会は、いつ訪れるのでしょうか。その意味では、歴史的な展覧会と言えそうです。

5月20日まで開催されています。

「ルドンー秘密の花園」 三菱一号館美術館@ichigokan_PR
会期:2月8日(木)~5月20日(日)
休館:月曜日。
 *但し、祝日の場合と、5月14日と「トークフリーデー」の2月26日、3月26日は開館。
時間:10:00~18:00。
 *祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週の平日は21時まで開館。
 *入館は閉館の30分前まで。
料金:大人1700円、高校・大学生1000円、小・中学生500円。
 *東京都美術館の「ブリューゲル展」のチケットを提示すると100円引き。
 *アフター5女子割:毎月第2水曜日17時以降/当日券一般(女性のみ)1000円。
住所:千代田区丸の内2-6-2
交通:東京メトロ千代田線二重橋前駅1番出口から徒歩3分。JR東京駅丸の内南口・JR有楽町駅国際フォーラム口から徒歩5分。

注)写真は報道内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。
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