◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

青信号になってもすぐに渡るな。

2007-10-12 19:31:25 | いろいろあれこれ
                       今のは信号無視?
 何だか随分前のドラマだな~、城島君が若いよ~と思いつつ、途中からついつい最後まで見てしまったドラマで、交通事故で死亡した子どもが横断歩道を渡っていたときの信号が青だったか赤だったかということが問題になっていました。それで思い出したのですが、大きな交差点でキーーーーーッというブレーキ音に驚いてそちらを見たら、大型の観光バスに向かって自転車に乗ったお父さんが「ばかやろー!」と怒鳴っていました。で、観光バスの前方を見ると、これまた自転車に乗った10歳ぐらいの男の子がバスに当たるか当たらないかというすれすれの位置にいました。歩行者の信号は青になった直後で、バスはすでに交差点の中にいたため、横断歩道をそのまま突っ切ろうとしたのです。
 信号待ちをしていた人のほとんどは、バスが交差点を抜けようとそのまま進んでくるのを見ていますから青になっても動かなかったのですが、その子どもだけがびゅっと飛び出したのです。1~2歩踏み出した歩行者もいるにはいましたが、バスは片側2車線のセンター寄りへ進みましたから、まだだいぶ距離がありました。歩行者は、1歩踏み出してからでも、目の前を通過するバスに気付いた時点で足を止めればそれで済むわけで、普通ならそのまま何事もなく通過するはずでしたが、なにしろ自転車ですから、バスのほうは慌ててブレーキをかけたのです。注意しながらゆっくり進んでいたので止まれたようですが、ブレーキがもうちょっと遅かったらぶつかっていたでしょう。
 そのとき、正直いって、バスに向かって大声で怒鳴っている父親がよくないと思いました。とても大事なことを我が子に教えていなかったのではないか、それで一方的にバスの運転手を責めるのはちょっと違うのではないか。そんな姿を子どもに見せるのはかえってこの子のためにならないのではないか。ここは、子どもに、「青になったからってすぐに飛び出してはいけない」と言ってやるべきではないのか。この子どもは、自分の行動が非常に危険なものであったことを知る機会を逃し、今後またどこかで同じ目にあうのではないか、自分の行動を振り返ることもなく、相手が悪いと決め付けて怒鳴り散らす人間になりはしないか、こんな余計な心配までしてしまいます。
 前にも、危険を察知する、予防するということについて書いたことがありますが、危険がいっぱいのこの世の中、信号が青になったら渡ってもいいと教えるだけでは不十分なのです。青になっても、左右の安全確認をしてから渡ろうということを徹底して教え、車が交差点内にいる場合はもちろん、そうでなくても、本当に車が停止していて、安全に渡れる状況になっているかどうか、右折してくる車や左折してくる車はちゃんと自分を見ているかどうか、確認しないといけないのです。交差点なのに車内のテレビを見ていて、横断している人に気付かないまま通過していくなんていうひどい運転手もいますからね。特に子どもは運転手から見えにくいということもありますから、自分の身を守るための方法を具体的に教えないといけませんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする