◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「原因を作り上げたのは」って?

2008-04-07 19:27:12 | 気になる言葉、具体例
                      これも防災・・・
 おかげさまで風邪のほうはだいぶよくなりまして、昨日からちゃんと昼間は起きています。それにしても、体は正直というか、風邪を引くと、のどの痛みと頭痛を感じると同時に、コーヒーが飲めなくなります。カフェインはビタミンを破壊するとか・・・、風邪のときに必要なのはビタミンですから、コーヒーは敵、そういう思いがあるからか、コーヒーの香りを楽しむ余裕がゼロになるからか、とにかく体が拒否するのです。まだ、飲めません。完全に治ったというのは、あ~コーヒー飲みたいなぁ~と思うときです( ̄・・ ̄)カホリー。昼間、緑茶を飲みながらピンポン見てたら、福○さんが「読まざる、おえない」なんて言った! こらぁ~、ちゃんと「読まざるを、えない」と言いなさいよぉ!
 寝込んでいる間に桜が咲き、ちょっとした浦島太郎気分ですが、相変わらず日本語が変! 何が変って、文法が間違っているとか、アクセントがおかしいとか、慣用句が間違っているとか、漢字がおかしいとか、部分的にここがおかしいとすぐ分かるものがやはり多いのですが、聞いて5秒ぐらいたってから何だか変! というのも多いですね。「原因を作り上げたのは」というのは何がおかしいと思いますか? 原因って、作り上げるものですか? 例えば、「君がその原因を作ったんだ!」ならいいのですが、「作り上げたんだ!」とは言いませんよね。作り上げるというからには、やったーっ、とうとうやったぞー、作ったぞーっと言えるものでないとね。あ、でも、善悪は関係ありませんよ。
 それから、大地震などの災害が起きたときに備えてこういう設備があるというのを紹介している最中に「防災時に役立つ設備が」という説明、変でしょ? 公園に多数の仮設トイレを設置できるように下水管を埋設して穴を開けてあるとか、食料や日用品が備蓄してあるとか、それは「災害時」に役立つのであって、「防災時」とは違います。例えば、消火設備などは「火災を防ぐ」という意味で「防災」と言ってもいいのですが、避難生活のための設備や準備は、災害が起きた後の話です。このように、物事をちゃんと表現できていないということがしょっちゅうあるのですが・・・、あれ? と思うことはありますか?
 ほかにも、むずむずするような表現がいろいろ聞こえてきます。「ここに落ちたら二度と助からない」「下から吸い上げるバキュームの力」、どこがどうおかしいか考えてみてください。正しくは、「ここに落ちたら二度と這い上がれない(登れない、上がれない)」「下から吸い取る(吸い込む)バキュームの力」ですね。全部さら~っと聞き流していたらいけませんよ(^^)。
コメント
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