◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「操作が格段と使いやすくなる」って?

2010-08-18 20:14:53 | 気になる言葉、具体例
                               ハムやんアシスタント
 テレビから流れてきた「コンピューターの操作が格段と使いやすくなるんです」というセリフは、どうやら「コンピューターの操作が格段に楽になるんです」もしくは「コンピューターが一段と使いやすくなるんです」という意味のようです。言いたいことがちゃんと言えていないわけですが、悲しいことに、日本人の日本語はこの程度です。
 それにしても、「格段と」は何となく気持ち悪いですね。「と」なら「一段と」であり、「格段」は、「格段の差」「格段にアップする」であって、「と」はないでしょう?! そういえば、小倉智昭も「格段と激しい」なんて言っていましたが、あの人の日本語は悪い見本ですからね。先日、笠井アナも「格段とレベルが違うということ」と言ったのですが、笠井アナは小倉智昭の影響を受けていますから。
 小倉智昭は「押しも押されもせぬ」を「押しも押されぬ」なんて平気で言うくらいですからね、しかも、完全にそれでいいと思って言っていますから、「一段と」と言うべきところで「格段と」と言うのも小倉智昭にすれば普通のこと、自分のしゃべっている日本語が正しいか誤っているかなんて全く気にしていません。
 そういう姿勢が番組に携わる人全てに伝わっているのでしょう。前回、「実の妻」という言葉を紹介しました。それを聞いて小倉智昭はどう思ったか、何も思わなかったか、それは知る由もありませんが、いいかげん、だれか気づいてほしいものです。プロでさえ日本語に無頓着で正しいかどうか気にしない。だから、日本人全体が、適切な日本語を選んで組み立てるという能力を失いつつあるのではないでしょうか。
コメント
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