◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「身の回りの人も」って?

2012-03-25 09:16:58 | 気になる言葉、具体例
                           快適に回るよう世話してます

 はい、おなじみ「土曜はドキドキ」の安藤リポーター、発音が悪い、言葉を知らない、言葉の意味も分かっていない、それでなぜリポーターなんてやっているのかなぁ。昨日は橋本アナが中継先から珍しい色のフリージアを紹介していました。福井は水仙、富山はチューリップ、新潟はユリ、石川は・・・特になし、それでフリージアに力を入れようということらしいのですが、スタジオにもフリージアを用意してありました。
 フリージアはいいにおいがしますよね、化合物のにおいは苦手ですが、フリージアのにおいは大好きです。そのフリージアを目の前に置いて「天然のアロマの香りに包まれています」と言った安藤リポーター( ̄д ̄)! 「アロマ」は「芳香」という意味なので、「芳香の香り」と言っていることになりますよ。リンスや柔軟剤の強烈な刺激臭ではなく、やさし~い天然のアロマに包まれていたい~~~。
 次はこれ、「努力が不意になってしまう」という「朝ズバッ!」のテロップ( ̄д ̄)! 「不意」は、「不意に近寄ってきた」というように、そのことが突然であって思いがけないこと。一方、「ふいになる」の「ふい」は、むなしい結果、むだ。表記は平仮名。よって、「努力がふいになってしまう」です。
 「臨場」のセリフにもこんなのが。「父はこつこつと生命保険金を積み立てていました」って・・・( ̄д ̄)! 「保険料」と「保険金」の違いを分かっていないようです。契約者がこつこつ保険料を払い、被保険者が死亡したら、証書に記載されている指定受取人もしくは相続人に対して支払われるのが保険金ですからね。
 それから、「Aさんの身の回りの人も困っています」ですが、昼ご飯を食べながら読んでいた文章の中にあったもので、そういえば、「身の回り」はなぜ「周り」ではなく「回り」なのかなと思い、改めて漢字使い分け辞典を見ました。もちろん、この場合は「Aさんの周りの人も困っています」です。え? そんなこと分かってる? そうですね、でも、分かっていない人も現実にいるのです。
 「周りの人」は、Aさんの家族、同僚、友達などで、Aさん本人ではありません。「身の回り」は、「Aさんの身の回りの世話」「身の回りを整理する」というように、Aさん自身について言っています。「一回り大きくなった」は、それ自体が大きくなったのです。ふむ、何となく分かったような気がする(⌒・⌒)。
コメント
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