◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「文章題ができなくて困らないように」って?

2013-04-17 19:24:27 | 気になる言葉、具体例
                                英語と韓国語を勉強したいぞ

 「文章題ができなくて困らないようにするためにはどうしたらいいか」と稲垣アナ(石川テレビ)が言ったとき、また変なこと言ってるよぉと思いました。だって、稲垣アナは視聴者に向かって「お電話してみてくださぁい」なんて平気で言いますからね(こんなんだから後輩の指導もできない)。
 でも、このときはメールを読んでいたので、視聴者が書いた文をそのまま読んだのか、担当者が要約した文を読んだのか、それは分かりません。しゃべれない、聞き取れない、書けない、変だと感じることもない、そのまんま・・・なのですね。稲垣アナも、疑問に思った様子は全くありませんでした。
 単純な計算問題はできるけれど文章題ができなくて困っている、だから、困らないようにするためにはどうしたらいいかという質問で、「文章題ができなくて困る」のですから、「文章題ができなくて困らないように」は変ですね。簡潔に「文章題ができなくて困る、どうしたらいいか」と言うか、あるいは「文章題が出ても困らないようにするためにはどうしたらいいか」ですね。
 え? 肝心の、文章を読み解く力、そこはどうするのかって? 本を読めとか何とか言っていたような気がしますが、放送などにより耳から入る日本語やネット上で日々目にする文章、嫌でも目に入るテロップがめちゃくちゃなのですから、よほどしっかり意識して日本語を学んでいかないと・・・( ̄- ̄)。
 「一体どういう安全対策がとられていなかったのかどうか」と言ったのは古舘さん。この人は、アナウンサーとしてはまだ言葉に気をつけているほうで、誤りに気づけばきちんと謝るのですが、残念なことにやはりときどきおかしなことを言いますね。もっとも、こういう言い方をするアナウンサーやキャスターは大勢いるので、ひょっとして、もはやこれをおかしいと思う人のほうが少ないのではないかと心配です。
 「一体どういう安全対策がとられていたのか」「一体どういう安全対策がとられていたのか、それとも、とられていなかったのか」「安全対策がとられていなかったのか」「安全対策がとられていたのかどうか」、それぞれ少し意味が違いますが、「一体どういう安全対策がとられていなかったのかどうか」はこれらを全部ミックスしたわけで、これを変だと思わない感覚が恐ろしい( ̄д ̄)!
コメント
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