◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「想像力の原動力」って?

2017-05-21 08:37:55 | 言葉についてあれこれ
                                  幸せな想像

 「日曜美術館」でゲストの女性が「それが想像力の原動力になっているのかなぁ」と言ったのですが、「~力~力」はくどいですし、意味を考えても、「想像すること」を促しているものが「原動力」ですし、やはり「それが想像の原動力になっているのかなぁ」でしょ。多くの人がもう「想像」を忘れてしまった?
 「古来より」は「精霊の守り人Ⅱ」(脚本 大森寿美男)で聞いたセリフ、言ったのは、前は柄本明でしたが、今度は林遣都です。やはり台本にそう書いてあるようですね、脚本家は完全に「古来より」だと思っています( ̄д ̄)! それにしても、台本に書いてあったらそのまま「古来より」と言うのが役者なのですかねぇ<( ̄_ ̄)>。
 アナウンサーは日本語について幾らか勉強しているらしいですが、「古来」を正しく理解している人はどれほどいるでしょうか。脚本家、ディレクター、ナレーターは、そもそも日本語について勉強などしているのでしょうか? 「白熱ライブ ビビット」で、猪目窓について「日本古来からある」「古来から」「日本古来からある」と繰り返した井上アナ、いいかげんにして( ̄д ̄)!
 「高嶋は差し入れした理由について『レクリエーションじゃないですか』と説明する高嶋」は「gooいまトピランキング」(2017/4/17 07:19)の要約文で、本文は「あまり一般的ではないタイプの差入れをした理由については『レクリエーションじゃないですか』と説明する高嶋」でしたから、要約文を書いた人が慌て者なのですね。ちなみに、「さしいれ」は「差入れ」ではなく「差し入れ」です。
 「ひるおび!」で「冷たかった態度をとった○○さん」と言ったのは恵俊彰ですが、おかしいですね、「冷たい態度をとった○○さん」でしょ。また、誰だか忘れましたが、「おいしかったでした」と言った人がいましたよ。「おいしかったです」とは言いますが、「でした」はない! もっと品良く言いたいときは、「おいしゅうございました」と言えるキャラでなければ「おいしく頂きました」ですかね(^^;ゞ。
 「原因はこいつらのせいじゃない?」は、ますむら・ひろしの「円棺惑星」に出てきたセリフなのですが、こういうパターンもたまにありますね。「原因はこいつらじゃない?」もしくは「こいつらのせいじゃない?」でしょ。タレントが「僕がグーを出させるように仕向けたんです」と言いましたが、「僕がグーを出させたんです」か「僕がグーを出すように仕向けたんです」でしょ。意味が重なっています。
 「知らず知らずのうちに目を酷使しています」は通販CMで聞いたセリフですが、「知らず知らず」は「気がつかないうちに」という意味で、「知らず知らずのうちに」だと意味が重なりますから「知らず知らず目を酷使しています」と言えばいいのですよ。「開運!なんでも鑑定団」で聞いた「旧態依然のままで」というナレーションも同様で、「旧態依然」が「旧態のまま」という意味なのですよ┐( ̄д ̄)г。
 「挙式を挙げ」は「眠れる森の美術館」のナレーションですが、よくある例ですね。記者に囲まれて「挙式を挙げました」と言った人は「挙」という文字が頭に浮かんでいないのでしょうけれど、原稿を書いている人は文字が見えているはず、なのに「挙式を挙げ」と書くのですから不思議です。
 「紳士的でジェントルな」「完全に完治しない」「進行を進める」「左に左折して」「周りの周囲の人たち」「○に対する対応」「対北朝鮮に対しては」など、立て続けに耳にしました。「同じクラスの同級生」は「news every.」のナレーションとテロップですが、ここまでとは・・・Ψ( ̄д ̄)Ψ。

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