◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「~がきっかけで関係性に変化」って?

2024-03-17 09:29:42 | 言葉についてあれこれ
                                   いつも仲良く

 「最初は気を遣った感じで接してくれていたのですが、ある日そのママの家庭内の悩みを聞いたことがきっかけで関係性に変化」(2023/8/25 ベビーカレンダー)って、中途半端でむずむずします。せっかく「気を遣った」と書くことができているのに惜しい( ̄" ̄)。「関係性に変化が」ですよ、あるいは「関係性が変化」です。
 「米で警官撃ち黒人死亡 波紋」という見出し(2020/10/28 10:03 YAHOO!ニュース)、「警官撃ち」は当然「警官を撃ち」と読みましたよ。それで、続きが「黒人死亡」だから、警官を撃った黒人が死んだのか、それとも、誰かが警官を撃ち、黒人が巻き添えを食って死んだのか?
 よく分からないからクリック・・・、これが狙いだったらサイテーだけど( ̄" ̄)、どうなんだろう? 記事を見たら「米“激戦州”で…警官に撃たれ黒人男性死亡 日本テレビ系(NNN)」でした。だったら「が」を抜いたらだめでしょ、「米で警官が黒人撃ち死亡 波紋」ですよ。
 「奈良公園のシカをオノ殺害 23歳男の不可解すぎる挙動」という見出し(2021/3/2 13:44 東スポWeb)( ̄д ̄)! 犯人はオノさん? いや、「斧で殺害」でしょ。「斧」は常用漢字ではありませんが、読めますよね、「おの」「オノ」ではピンと来ません。記事は「斧のような刃物で」でした。
 「『育児中の人は何かしらの対策を』というツイートともに」(2020/6/16 12:00 おたくま経済新聞)って( ̄д ̄)! 「ツイートとともに」でしょ。これ、あるあるですね、「コメントともに投稿された写真には」(2020/12/5 10:35 ねとらぼ)とかね、たまに見掛けます。
 「新型コロナウイルスについてはこれまでSARSや結核など同じ2類相当としてきたが(中略)SARSやMERSなど、2類相当するような致死性が非常に高いものではなく」(2021/8/11 14:09 ABEMA TIMES)って、「結核などと同じ」、「2類に相当するような」もしくは「2類相当とするような」でしょ!
 「その会話の内容が自分たち対する文句であることに」(2019/2/4 14:16 Techinsight)って( ̄д ̄)! 単純な脱字ですね、「自分たちに対する」でしょ。これを書いたのは非常に日本語力の低いライターもどきで、誤字脱字はあって当たり前 ┐( ̄д ̄)г、いけませんね。
 「NHKスペシャル 徹底検証“除染マネー”」(2021/3/10)で「原発周辺 7市町村 2万人超 故郷帰れず」という文字が画面に出たのですが、「故郷に帰れず」でしょ! 文字数の制限は全くない画面だったのですから「に」を書くことぐらいできたはずなのに、なぜ省く? これも脱字?
 「カイルさんに打ち明けることなった」(2022/4/11 21:00 Techinsight)は「打ち明けることになった」でしょ。「そうしたことを、私はトシキさん伝えた」(2022/6/17 12:31東洋経済ONLINE)は「トシキさんに伝えた」でしょ。助詞を何だと思っているのでしょうね、気軽にほいほい脱字!?
 「警察幹部『完全に警察の落ち度』…容疑者が車道出た時点で『声かける必要あった』」という見出し(2022/7/9 13:23 読売新聞オンライン)、「車道を出た」と読みましたが、実際は「車道に出た」でした。大新聞でもこんな? 内容を知らないと補完できない脱字は本当にいけません <(`^´)>。
 「スペアキーで女性部屋侵入 逮捕」という「gooニュース」の見出し、何だか「相撲部屋」みたいな響き( ̄ー ̄)。ただの「部屋」なら女性が誰かの部屋に侵入したことになります。記事の見出しは「女子学生『帰ったら男の人が入っていた』と110番…管理会社の26歳男、スペアキーで侵入疑い」(2023/2/16 10:09 読売新聞)でした。
 15文字以内という制限があるなら「スペアキーで女性の部屋に侵入」で“つかみ”はオッケーではないですかね( ̄- ̄)。「読売新聞」の見出しも「女子学生『帰ったら男の人が部屋にいた』と110番…管理会社の26歳男、スペアキーで侵入の疑い」ですよ、「の」が必要です。
 「『先始めてください』を『咲き始めてください』という、漢字の誤変換!」(2023/7/29 grape)、これを見た人たちのやり取りがほっこり・・・( ̄" ̄)? なぜ「さきに」と打たない? 「に」を抜いたら当然そうなるでしょ、“変な日本語アレルギー”の私は全く楽しめないわけで <(`^´)>。
 「年収数千万円の弁護士もいるが、年収300万円程度の弁護士いる」(2021/2/14 15:50 J-CAST)って、「も」が抜けましたね、「弁護士もいる」でしょ。「足元に及ばない」と言ったのは売れっ子モデルさんですが、「足元にも及ばない」という慣用句ですよ、あ、本心は違うのかな?
 番組表の「一度は訪れてみたい 感動の世界遺産」(2020/5/20)の内容が「…の文化が交錯し、独自の文化形成しています」で、「を」が抜けていますね、「独自の文化を形成しています」でしょ! こういうのを書いている人たちは誤字・脱字・余字を何とも思っていないようですよ <( ̄д ̄)>。
 「解雇理由証明書は不当解雇かどうかの判断するための重要な証拠書類にもなる」(2021/4/6 7:00 キャリコネニュース)って( ̄д ̄)! 「…かどうかの」と書いたのなら「…かどうかの判断をするための」でしょ。「判断する」と書きたいのなら「…かどうかを判断するための」でしょ!
 「犬の糞の始末しない飼い主が後を絶たないことにキレた9歳児が」(2021/5/11 22:50 Techinsight)って「犬の糞の始末をしない飼い主が」でしょ! 「動物福祉団体から引き取ったボクサー犬1匹飼っているブレットさんは」(2021/9/27 13:29 Techinsight)って「ボクサー犬1匹を飼っている」でしょ! ほいほい気軽に抜ける抜ける。
 「注意喚起の記事はすでに世の中多数あふれていますが(中略)ひどい実体験交えつつ(中略)類焼さけるために(中略)事故が過去起きています」(2023/5/29 14:48 おたくま経済新聞)って( ̄д ̄)! これはスマホで友達とやり取りした文なのか? 大勢が読む記事ではないのか?
 このライターも、ふだん、スマホで、ほとんど助詞を省いてポチポチやっているのでしょうか、その結果がこれ!? 「注意喚起の記事はすでに世の中に多数あふれていますが(中略)ひどい実体験を交えつつ(中略)類焼を避けるために(中略)事故が過去に起きています」でしょ!
 「この記事は中国政府も黙認している考えて良さそうだ(中略)北朝鮮への渡航手配する旅行会社へは」(2023/8/13 8:50 日刊SPA!)って、同じですね、ほいほい助詞が抜けます。「この記事は中国政府も黙認していると考えてよさそうだ(中略)北朝鮮への渡航を手配する旅行会社へは」でしょ! 日本語の文章には助詞が必要です( ̄_ ̄)。

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