outdoor life by mizota

ヨットでのクルージング日本の名山に登るキャンピングカー旅ダイビング野鳥撮影ジギング等溝田正行がした事する事を報告します

魔物の海

2011年03月15日 22時46分29秒 | 釣り ヨット ダイビング 山登り
アウトドアに身を置く事が好きな僕が求めているのは、自分の想像や今までの経験を超える「条件」に引きずり込んでくれる可能性を秘めているからです

その時に「対応する自分」を自分自身が知りたい、言い換えれば「本質的な自分を知る」為にアウトドアに身を置き、ワクワクとそれを迎えようとしているんです

それなら苦難が好きなのかと言えば・・・

僕ほど辛い事や苦しい事が、嫌いで耐えられない人は居ないと思う位、常に求めているのは「愉しさ」です

ただ・・・時にちょっと僕を愉しませてくれる程度の「苦難」は与えてくれたりしますが。

矛盾している様にも思えるかも知れませんが、その両面が紙一重の所に無ければ「生きた面白さ、愉しさ、時に苦しさ」も無い、薄っぺらな人生となるように思えるんです。

「温室の中で育った様な、安全で虫も近づかない一生」は過ごしたくありません。

どんな場面に遭遇しても、愉しみながら乗り越えようと思っているから、いつも、なんでも・・人が見れば変人と思う位、真剣であり、一生懸命です

このブログは、僕を見たことも無い多くの方も、日々読んでくれているようですが、溝田は色々な面で能力が人並みでなく、真剣に一生懸命生きなければ人についていけない人間です。

しかし何の弾みでか・・・この世に生まれて、人並みの健康とは言えない体力と能力ながら「気合」と「知恵」で乗り越えて見せようと、いつも張り切っています(二日酔いの時はだめですが)

ところが・・世の中と言うのは・・・

どうした訳か、僕の行く道はいつも殆どが順調です

今回の紀伊半島温泉巡りクルージングでも・・・船出をする度に順風でした。

行こうと思う方向に具合が良いように風が吹き、行った先々では暖かく迎えてくれる人がいたり、何をしても愉しく面白くなるように・・・

まるで、見えない万能の力を持っている誰かが準備してくれていたように・・・

ちょっと刺激を与えてくれたりしながら日々が過ぎてきました。

今日も・・目覚めたのは8時で・・・予報を見ると竹田氏が参加する徳島マラソン(20日)に帰る予定の18日は北西の風が強く、紀伊水道を横断するのは難しい事が解りました

予報では今日から徐々に北西の風が強くなってくるようになっていますが・・その時点では無風でした。

「18日には戻る」と約束して誘った僕としては・・・

とりあえず白浜まで上って行ってたほうが、徳島へのアプローチが楽になると、遅いながら周参見を出港

白浜の沖に着いた時は・・・北西の風が少しづつ強くなって・・白波が出来始めてました。

しかし・・・18日はこれより悪い条件になると思って・・思い切って紀伊水道を横断して一気に母港の橘湾へ舵を切りました

すると・・・北西だった真向かいの風が・・・北にと変わり・・・

セールを揚げると55度で上りと言っても順風

普通紀伊水道の冬は波がそれなりにあるのに・・・

何故か風だけ5ノットほどあって、波は無し

そのうち・・・予報に反して・・・風は全く無くなったけど・・・海面は鏡のようになって・・・「ミズスマシ」の気分で・・・七時頃になると思っていたのに・・・五時に橘港の定位置にホロホロを繋留できました

三人とも余りの海況に驚き感謝。

早速「紀伊水道横断終了宴会」が始まり・・・いつもの何倍か呑んだ三人は・・会話が弾み、特に78歳の竹内氏の数々の武勇伝は面白く、時が過ぎるのを忘れていました

神を恐れなくなった人間に、神は自然と言うものに姿を変えて「人の力」がどれほどのものかを教えてくれます。

それは親が子供を叱るような、神の愛の一つの表現かも知れません。

社会の事、世界平和を考え、出来る限り遊んで生きて順風な僕にも、いつか逆風はあるでしょう

しかし・・・人が後日愉しく語るのは「苦しかった日々」の事です。

その時には・・・無力さも知るけれど、人の情けも知り、人は少し厚みが出来るような気がします。

「苦しさの無い人生」は「真の愉しさも無い人生」と思うから、アウトドアに身を置いています。

今回の震災で多きな被害を受けられた方々は、大変苦しい思いをしていると思いますが、その代わり真の愉しさを感じる事が出来る日が来ると思います

遠くの僕らは幾らかでもそのお手伝いが出来・・・そして愉しさを少しでも一緒に味わえたら・・この世に存在して良かったと思うでしょう

天気の都合で予定より早く橘港に戻ってきたけど・・・明日もヨットで泊ろうと三人は言ってます























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