かぶれの世界(新)

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ジェネレーションXが大嫌いです

2007-02-11 23:55:12 | 社会・経済

昨夜NHKの討論番組「団塊・大量退職へ」の最後の1時間くらいを見て凄く嫌な気分になった。題名から内容が予想され見たくなかったのだが、チャンネルを切り替えたとき見た熱い議論についつい引き込まれ最後まで見てしまった。正に世代間戦争が勃発した感じだった。

短い時間を見ただけの印象では、団塊の世代が崔監督、その前の世代が堺屋氏、後の世代が金子教授で、彼等の発言は夫々の世代を代表する典型的な発言をしていたように感じた。団塊の世代は良くも悪くもその前の世代が敷いたレールを馬車馬の如く走ったというのは私の人生の実感でもあった。

堺屋氏が今まで起こったことは現実として受け止めて、これから起こりそうなことに対して夫々の世代が協力して建設的かつ現実的にやっていこうと、具体的で実行可能と思われる提案をした。至極尤もで、団塊の世代はこうやって目標を与えられ、ずっとやってきたという印象だ。

一方、金子教授は団塊の世代がバブルを起し日本をめちゃめちゃにした、退職後余計なことをしてくれるな、ちゃんと償ってから死んでくれみたいな発言に聞こえた。具体的な提案もしたが堂々巡りで収束させようという意思が感じられず、途中で団塊世代の酷さを追及・挑発し、会場の団塊世代が熱くなって何度かつかみ合い寸前になった。

団塊の世代の一員から見ると、金子教授の発言は「好い所を突いている場合もあるのだけれど、相手を非難するばかりで自分は何もしない。能書きを言いながら前の世代が築いた富で食っているだけで自ら何も作り出さないオタク」という感じを受ける。

番組が終っての後知恵だが、私の印象は彼等の世代が「新人類」といわれ、若い頃世の中から信じられていなかった後遺症が双方に残っているからではないだろうかと、ふと思った。実は米国の団塊の世代(ベビーブーマー)の後の世代が「ジェネレーションX」と言われ、その特徴が新人類世代の説明になっていると思った。

彼らは新人類とほぼ重なる時代に生まれ、その特徴として過剰教育を受け伝統を信じず未来に希望を持てないでニヒリズムに陥った、パンクやヘビメタ文化で育った世代だという。生まれた時代に対して責任は追及できないが、私はどうもこの世代に非難されるのが嫌だ。

気分としては、「よく言うよ、お前には言われたくないよ。」という感じだ。戦中派へのコンプレックスの裏返しかもしれない。冷静になると金子教授の指摘は尤もなことが多いのだが、彼らがいうと素直な気持ちになれない、同時に、「だったら、四の五の言わないでお前がやれよ」といいたくなる。これ、僻みかな。■

コメント
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