かぶれの世界(新)

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薄っぺらい男(証明編)

2012-12-10 11:43:56 | 日記・エッセイ・コラム

胸が薄いと田舎の友人に言われたと半年前に投稿した。その時は自分の思いとは逆の指摘だったので、少し意外だったが大して気にもしなかった。むしろ、自分が人として薄っぺらい男だと後から軽く自虐的になった。人生は短い、それも良しかと。

先日、私の胸の厚さが平均より薄いといわれた。X線撮影をした時、看護婦がノギスの親分みたいなのを持ってきて私の胸を測った。何度もX線撮影をしたことがあるが初めての経験だった。彼女に聞くと、これが手順だと言う。胸の厚さに応じてX線の強度を変えるのだという。今までは私の体形を見て胸の厚さを推測して調整したのだろうか。

その看護婦は色んな人の胸を見てきたはずと思い、「僕の胸は普通の人より薄いですか」と聞いた。彼女は「そうですね、薄いと思います」ときっぱり答えた。躊躇わず返事が返ってきたのを聞いて、改めて私の胸は相当薄いと思った。そうか、やっぱり薄いと公式に証明された気分だ。ということは、田舎の友人は色んな人の胸を見てきたのだろうかと疑いが湧いてきた。

でも正直なところ物理的な体形より、軽佻浮薄な性格の方が私の特徴として自覚している。年を重ねるとともに益々その傾向が強くなり、もはや恥知らずの領域に達している感じがする。だが、暴走老人にはなるつもりはない。保証はないが。

先週買物の帰りに、まだ管理職に成り立ての頃の職場の部下に会った。50歳になったばかりという彼女は、若かった頃の面影残っていた。今の女性は幾つになっても若々しい人が多い。懐かしくなり少し立ち話をした。彼女は早期退職したと聞き、私も10年前にそうしたと言った。私みたいな「仕事大好きな人」がどうして、と彼女は大袈裟に驚いていた。昔はそうだった。でも、今の私しか知らない人がそのまま受け入れてくれる、そういう友人がいるのは救いだ。■

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