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「だるまさんが転んだ」相場

2013-02-01 21:43:17 | 社会・経済

  昨日発表された10-12月の米国GDP成長率が予想に反してマイナス成長だった為ダウ平均がマイナス50ドルになったにも拘らず、今日の日経平均は上昇し一時11200円台につけた。今年初め年末には12000円台になるという予測が強気と言われたのに、たった1か月で直ぐにでも到達する通過点と見做され始めた。<o:p></o:p>

  驚くばかりの上昇だ。一方、為替相場は対ドル92円、対ユーロ125円をいとも簡単に突破した。今朝起きた時はまだそこまでいくとは予想もしなかった。アベノミクスと囃し立てられ期待先行で相場が動いているとの見方が大勢と思うが、実際のところ一体何が起こっているのだろうか。<o:p></o:p>

  昨日の日本経済新聞電子版の囲み記事によると、今の相場の雰囲気は「だるまさんが転んだ」相場(みずほ総研高田氏)だそうだ。その心は「気づかれないように鬼ににじり寄り、何かかがあったら、さっと撤収しなければ確保した利益が全部消えてしまうような相場」だという。<o:p></o:p>

  私自身は全くこの「おっかなびっくり」の心境になっている。今日の日本経済新聞電子版によれば今週だけで日経平均が2.4%上昇したという。12週連続上昇は58年の岩戸景気以来という。私は株を買っていないが、投信主体の金融資産の1月の収益率が3.5%に達した。<o:p></o:p>

  リーマンショックの時の下げ足はたった1日で5%以上下げ、いつまで下げが続くか恐怖を感じた。そして、じっくり時間をかけて徐々に損を回復していった。今回は、変化の速度はリーマンショックほどではないがこれほどの上昇の速度は経験がない。小額とはいえいざ自分の資産となると欲が出てきて、この利益をどう確保すべきかすっかり小心者になってしまった。<o:p></o:p>

  普段大局を見て経済情勢を云々する割に、実は損ばかりしてきたので落ち着かない。まさに「だるまさんが転んだ」心境だ。急に発想が小者になった。問題は、このアベノミクス・バブルがいつまで続くかだ。世論調査で高い評価を得ているが、私自身安倍内閣の経済政策が今一信じられない。<o:p></o:p>

  「三本の矢」と言いながら実質は日銀の金融政策に負うところが極めて大きい。バラマキと非難した民主党政権時の戸別補償や高齢者の医療費負担の見直しなど痛みは先送り、波及効果が疑わしい公共工事は大盤振る舞い、肝心の成長を促す大胆な規制改革をやる様子は伺えない。<o:p></o:p>

  参院選までは安全運転で行くとメディアは報じているが、(外人投資家が7割の)市場はそこまで待たないと予測する。3月決算が出てくる4月から5月により前に「だるまさんが転んで」、利益確定の売り時が来ると私は恐れる。最悪の場合、失望の日本売りが来る。そうなると私はタイミングを失い失敗しそうな気がする。何が転ぶ兆候かそれまでに見極めがつくだろうか。■ 

コメント
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