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2014年大胆占い3Q見直し

2014-10-01 18:34:51 | 社会・経済

 年初の予想とは違う方向に経済が向かい始めたと前回2Q見直しで投稿した。それから3か月たって、3Q7-9月)の世界経済は2Qと同じ延長線上にあると総括する。2Q見直しの項目ごとの見出しを以下に紹介する。

 0)世界経済は下方修正
1)米国は緩やかに成長
2)新興国に活気が戻る
3)曲がり角の中国
4)日本化を恐れる欧州圏
5)予測が弱気過ぎた日本

 3ヵ月たっても私は同じような見出しをつけたい。ただ、2Qと対比すると夫々の経済圏で濃淡がついた。見出しに対してもっと強くその傾向が現れたり、弱くなったり、ということだ。

 1)米国はより強い経済回復が進み、議論はQE3出口から「来年いつから金利上昇を開始し、どういうペースで実施されるか」だ。専門家により見方に幅があるが、私は来春から3年かけて緩やかに金利上昇を続けていくと予想する。その理由は、経済回復のスピードより新興国・世界経済の影響を配慮して緩やかな金融引き締めをせざる得ないだろうと考えるからだ。

 2)新興国経済は国によって取り組みの差を反映して濃淡があるものの、一時の停滞感から脱して自身を取り戻しつつある。欧州や中国経済の停滞があるものの、アセアン諸国の規制改革と経済活動が連動して機能はじめ、上記米国の緩やかな金融政策で為替変動が安定し、国内市場が育って来た。私には経済成長が急でないのが却って堅実で本物に感じる。

 3)習近平の構造改革は経済だけではない。政治と軍事・経済にかかる権力のバランスの仕組みを変えようとする気が遠くなるような取組だと考える。その中で最早2桁の成長率は無いと言う中国版「ニュー・ノーマル」に対応する経済につくりかえようとしている。正直言ってどういう結末を迎えるか予想困難だが、住宅価格下落など足元の経済は弱含みだ。ただ、中国は奥行きが深い。

 4)欧州の停滞は中国より明確と感じる。直近の物価上昇率(CPI)は遂に0。3%まで低下し、デフレの足音が真後ろに聞こえて来た。深刻なのは南欧だけでなくフランスの経済停滞で、今や欧州の足を引っ張る存在になる恐れすら出て来た。しかし、依然としてドイツを始め北欧諸国は財政出動に慎重な姿勢で、米国をいらだたせている。

 5)7-9月は消費税の反動から抜け出すだろうと予想した日本経済は、気候的要因が重なって弱い回復になると予測されている。そういう意味では、私の大胆占いの「予測が弱すぎた」という表題は「予測通り」弱い日本にすべきかもしれない。だが、最近のマスコミ報道は弱気に偏向していると感じる。気候的要因以外は悪化していない、4Q(10-12月)には回復が始まると予測する。

 0)総合すると世界経済は2期続けて下方修正せざるを得ないだろう。だが、あくまでも微修正の範囲だと予想する。冒頭の様に国によって濃淡がついても微修正の範囲で、今回大胆占いの見出しは同じにしておきたい。最後に先月のG20の結果を報じる日本経済新聞の記事が私の印象を的確に表しているので、以下に抜粋して紹介したい。

 「成長基盤が固まり、異例の金融緩和の修正に動く米国。景気対策よりも構造改革を優先する中国。デフレ懸念が強く、追加緩和にも含みを残す欧州。消費増税の駆け込み需要の反動減に苦しむ日本――。未曽有の危機への対応に結束力を見せてきたG20は、より複雑な政策課題と向き合わざるを得なくなった。」

 お楽しみ

 ライフ・ゴーズ・オン。W杯で日本代表の敗退に失望していつまでも嘆いてはいられない。直ぐにチームに戻って新しいシーズンが始まり、そこで生残りの戦いに立ち向かわなければならない。本田や香川等にとっては、選手として生活がかかるタフなサバイバル・ゲームだ。欧州リーグの日本選手はマズマズのスタートを切った。日本のスポーツメディアは自ら期待値を高め、負けると自分の貧しい眼力を棚に上げて選手や関係者を非難した。一方で、ちょっと活躍すると直ぐにチヤホヤして若い選手をスポイルする底の浅いスポーツメディアに成長を期待したい。

 一方野球界ではMLBに移籍した日本人選手がシーズン半ばまで大活躍したが、最後に来て尻すぼみになった。ヤンキースの田中の活躍には驚いたが肘を傷めシーズン後半を棒に振った。ダルビッシュ・上原も活躍したが土壇場で躓いた。フルシーズンで活躍できたのは最年長の黒田、4月出遅れた岩隈がベストの成績だった。しかし、総合すると日本人投手は田中を含め予想以上に活躍した。野手で期待以上に活躍したのは青木、意地を見せたのはイチローだけだった。来シーズンも日本人投手人気は高く、野手は低い評価を受けるだろう。■

コメント
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