かぶれの世界(新)

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うちわで重要法案審議が遅れていいのか

2014-10-22 14:35:03 | ニュース

 小渕経産相と松島法相の辞任を受け、野党各党は衆院本会議での法案審議に反対し、そのあおりで重要法案への影響が出てきていると報じられた。野党は「同じ日に2閣僚が辞任する前代未聞の出来事で、安倍首相の任命責任を追及する」という。

 報じられた内容によれば小渕氏の法律違反は明らかだし、松島氏の辞任も状況を考えればやむを得ないと思う。「政治と金」の長い歴史を振り返ると、個別の事情はどうあれこの二人の政治家の認識不足は閣僚として許されない。非難されるべきだ。

 だが、だからと言って重要法案の国会審議を遅らせる理由にはならない。うちわを配った大臣を罰することと、重要法案の審議を止めるのと、国民にとってどちらが重要かよく考えて欲しい。民主党の姿勢は政策よりも政局を重要視した小沢時代に戻るのか、或いは更に遡って何でも反対の社会党に先祖帰りする積りか、と思わずにはいられない。国民は決して喜んでいない。

 マスコミ報道も傍観者みたいな報じ方は卒業して欲しい。日本メディアの報道の在り方はTBSのニュース番組を連想させる。メジャーリーグの失敗だけをあげて「喝」を入れ、それを上回るメジャーの魅力を無視する張本氏とそれを笑いながら傍観する「サンデーモーニング」と同じ構図だ。

 木を見て森を見ない報道では、政治が何をやろうとしているか全体像の視点が無く個々の政治家の振る舞いを見せ、読者や視聴者がトータルで健全な判断をする機会を奪うことになる。秘密保持法でも何故必要かの説明抜きに、知る権利のみ強調するのも同じだ。そんな原理主義的な報道では我が国は何を優先すべきか、何が障害になっているか伝わってこない。

 メディアは反面教師として是非サンデーモーニングを見て自分がやっていることを理解して欲しい。野党が重要法案を軽視する姿勢をとるなら、法律違反ではないが国民にとってうちわの大臣より重要法案の審議を止める罪は大きいと指摘したい。マスコミはそのくらいの見識を持てと言いたい。■

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