かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感15(11)

2015-09-27 18:09:25 | 日記
金曜日にやり残していた風呂小屋の屋根の修理が終わった。屋根の傷み具合が見積より酷かったので予定の2日では終わらなかったと職人は言った。1日くらいで硬化するゴム製の樹脂を注入したという。工事前と比べると屋根瓦が整然となり、遠目には瓦の隙間に塗り込まれた透明樹脂が白く変化していた。

別途写真を付けて請求書を送ってくれるという。契約書を見てもよく分からないが、半日伸びた工事期間で余分に請求されることはないだろう。30万円の価値があるのか分からないが、いつかはやらねばならなかった修理であり判断を後押ししてくれたことには素直に感謝したい気持ちだ。

今朝朝食中に突然思いついてジョギングをやった。どの位走れるか自信が無かったので、行ける所まで行って続かなくなったら歩いて帰る積りだった。走る始めると直ぐに膝や腰に違和感が無く、今日はかなり走れそうだと感じた。結果的には元気な頃走った距離をこなし、大洲城を見上げる河川敷の公園まで行けた。

帰りは無理をしないで半分位は歩いた。概算すると10km走り、5km歩き、計15km程度の距離だった。こんなに走れるとは思わなかった。最近少し走ると膝に違和感があったのだが大丈夫だった。多分バドミントンの練習の効果で足腰が回復したのだと思う。膝の負担を軽減する筋肉が強化されたのだろう。

ジョギングに出かける時隣の集落で汗まみれになって庭の手入れをする知人を見て、「大変だね、無理するなよー」と声をかけた。彼は私と同じ年代で若い頃に高さ3mの石垣を積み幅60m、奥行き20m位の立派な庭を作った。自分でやるからと父親の反対を押し切り、自分の設計で庭を作り手入れして来たという。彼は今それを後悔している。

私の実家の庭とは段違いの大きさで、高齢者になった彼には庭の手入れが負担になって来たらしい。ついにギブアップして庭師に見積もりをとると数十万円になるといわれびっくりしたという。若い頃の決断を今頃になって後悔しているという。息子に頼もうにも都会から帰ってくれない。私の実家の庭の手入れは数万円の予定でそれでも痛い出費だというのに、「数十万じゃねー」と同情したが良い代案がある訳ではない。

近所にはもっと凄い庭がある。私の幼馴染の家で子供の頃は良く遊びに行った庭だが、今は門が閉まり塀に囲まれて裏山に続く庭を遠くから眺めるだけ。幼馴染は今でも現役で松山にある商社を経営しており、こちらの実家はいつも門が閉まっている。昔庭の手入れに100万円以上かかると聞いたことがある。しかし、彼にとってもこの立派だが不便な田舎の家と庭のメンテナンスは大変なのではと勝手に想像した。

もうすぐ今年の田舎暮らしを終える。その前に実家の庭の手入れを来月初めにお願いしている。折角庭を綺麗にしても直ぐに東京に戻るのでは意味が無いのだが。農作物を作る訳でもなく何ら生産性のない庭は、そこに住んで愛でるのでなければ何のためにお金をかけて手入れするのか。今の所、雑草だらけで近所の迷惑になることの無い様いようにするという後ろ向きの目的しかない。どうすればいいのだろうか。■
コメント
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