かぶれの世界(新)

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イルマ、トランプをブッ飛ばす

2017-09-11 16:14:20 | デジタル・インターネット
昨日今日と米国から送られてくるニュース速報の殆どはハリケーンの動向だ。昨日付のワシントンポスト朝刊と夕刊のヘッドラインの約4割がハリケーン関連、しかも全て1面トップだった。それまではニュースの主役はトランプ大統領だった。毎日トップ扱いはトランプ大統領の呆れたニュースばかりだった。今のハリケーンと同じ位の比率で報じられていたと思う。しかも「とっちゃん坊や」が仕切る北朝鮮がらみの記事が徐々に増えていた。

ところが、このところのカリブ海で発生したハリケーンは史上最大クラスの規模で甚大な損害を与えると予想されているから、トップで報じられるのは当然のことだと思う。その結果としてトランプ大統領がらみのニュースがハリケーンにぶっ飛ばされたという訳だ。被害を受けた方には申し訳ないが彼のニュースが減ったのは気分的に良い。

米国の自然災害規模は半端ない。90年代半ばころだったと思うが、ミシシッピ川の氾濫した時に出張でミズーリ州上空を飛んだ時、西部劇でお馴染みの大平原が海みたいになっていたのを見て驚いたことがある。周りの州が水浸しになったもっと酷い水害が過去に起こったと当時聞いたことがある。数日かけて洪水が下流のルイジアナ州に達したというから、米国の広大さを改めて実感したものだ。

だが、ハリケーンの被害は風と雨と海が一体になって、特定地域を襲い短時間に深刻な被害を与える。その怖さは何度も様々な形で経験している。不法移民の子供の国外追放を猶予する大統領令(DACA)を無効にする判断は深刻だし、北朝鮮のミサイルや原爆の脅迫は放置できない。だが、それに優先して目の前の危機を報じたのは至極当然だ。

最新のニュース速報では日本時間の昼頃ハリケーン・イルマはフロリダ西海岸を北上しタンパ湾に達したという。この地域は海抜が低く今夜にも甚大な洪水の被害が報じられることになるだろう。遠く離れた太平洋の対岸にいる私には、トランプの記事を目にしないだけでも気分がいい。すみません。■
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