かぶれの世界(新)

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不倫を食い物にするゲス

2020-01-30 18:31:14 | テレビ番組
俳優東出氏の不倫の詳細を面白おかしく伝える昼のニュースバラエティ番組を見た。「そんなに嫌なら見なきゃ-いいじゃないの」と家内は皮肉っぽく言ったが、今日はブログにマスコミ批判記事を投稿するために見るよと断って見続けた。本当に見てて気分が悪くなる内容だった。

番組は東出氏が不倫をした相手とのやり取りとか、その結果ドラマやコマーシャル出演がキャンセルされ生じた損害賠償額の見積、別居費用の夫婦間の分担の在り方などが紹介された。タレントは公的な存在だからと言っても、私から見れば犯罪でもないのに酷いプライバシー侵犯だと思った。

夫婦間の不和・別居など今時珍しいことではない。だが、それが芸能人など有名人だとゲスTV局は喰いついて離れず執拗に報じ、挙句に家族や友人まで引っ張り出しプライバシーまで暴露することもある。状況によってはコマーシャルやドラマ出演迄キャンセルに追い込んでしまう。

私の目には明らかにやり過ぎだ。酷いというより醜いと感じた。海外では事情が違う。例えばフランスの現役大統領が奥さんと別れて美人モデルと一緒になった時、大騒ぎすることもなく事実として報じられただけだった。都合の良い時だけ引き合いに出す海外メディア報道を見習えと言いたい。

もう一つ許せないのは、同じ不倫でも人によって扱いが全く異なることだ。マスコミの報道姿勢は「池に落ちた犬を叩く」というより、「息の根を止めるまで叩く」印象がある。ところが、不倫報道後も堂々とテレビ出演を続ける所謂大物は沢山いる。大物にはペコペコ追従する醜い報道姿勢だ。

多分、東出氏は日本の芸能界で生きていくのが難しくなるだろう。これだけボコボコにされて生き延びるのは容易ではない。身から出た錆とはいえ芸能界では殺されたということだ。日本の社会がフランスみたいになるとは思えない。彼がどうやって生きていくのか、大変だと思う。

もし不倫の代償が報じられたように広告出演中止で数億円の損害になるのなら、素人考えだがメディアの過剰な個人情報暴露に一因があるとして損害賠償の訴訟を起こすことを検討したらどうだろうか。少なくとも一般常識を超えたプライバシー侵犯に警鐘を鳴らす効果があるように思う。

テレビは新聞や週刊誌と違う。電波という限られた資源を独占的に使うことを許された公的な存在だと肝に銘じるべきだ。国会の予算審議で野党が桜やIRを集中的に質問するのは感心しないが、やったことに対して選挙の洗礼を受ける。その違いを良く認識して国民に何を伝えるか考え直して欲しい。■
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