2020米大統領選はトランプ氏が再選されるという予測を最近頻繁に見かけるようになった。1月20日付のメルマガ「THEPO!NT」はCNNの最新世論調査で、トランプ大統領の経済政策を55%が支持、40%が不支持だと報じていた。この支持不支持の+15%のギャップは就任以来最高値になったという。
92年にクリントン氏が大統領選に勝利した時の有名な言葉「大事なのは経済だ、バカ者!」は、選挙争点を明確に指摘したメッセージだったと言われている。私も記事「米中第一段階通商合意の意味」で、米中貿易戦争の狙いはさておきトランプ大統領の中国への交渉のアプローチは高く評価した。
+15は米国民がトランプ氏の経済政策を支持する具体的な数字だ。ところが、同じCNNの調査で経済を含む全領域に亘る大統領の評価は、支持43%不支持53%だったという。つまり、支持率の差が+15%が-10%に逆転した。経済だけでは高く評価されているのに、その他の領域を含めると極めて評価が低かった。
クリントン大統領だけでなくこの20-30年の大統領選2期目では、常に経済が最優先で大統領選の勝敗を決めた。今回もその論理が働けば、+15はトランプ大統領が圧倒的有利だということになりそうだ。だが、必ずしもそうとは言い切れないという見方があるのが今回の大統領選の特徴だ。
今日のWSJは2020年の大統領選は経済だけでは有権者は動かない、「大事なのは経済(だけ)ではない、バカ者」と報じている。常に経済重視だったはずのWSJがそう言ってくれると、トランプ氏有利とは言い切れないと私も少し落ち着いた。当面の経済はプラスだとしても、世界中が滅茶苦茶になるのは勘弁してほしい。■
92年にクリントン氏が大統領選に勝利した時の有名な言葉「大事なのは経済だ、バカ者!」は、選挙争点を明確に指摘したメッセージだったと言われている。私も記事「米中第一段階通商合意の意味」で、米中貿易戦争の狙いはさておきトランプ大統領の中国への交渉のアプローチは高く評価した。
+15は米国民がトランプ氏の経済政策を支持する具体的な数字だ。ところが、同じCNNの調査で経済を含む全領域に亘る大統領の評価は、支持43%不支持53%だったという。つまり、支持率の差が+15%が-10%に逆転した。経済だけでは高く評価されているのに、その他の領域を含めると極めて評価が低かった。
クリントン大統領だけでなくこの20-30年の大統領選2期目では、常に経済が最優先で大統領選の勝敗を決めた。今回もその論理が働けば、+15はトランプ大統領が圧倒的有利だということになりそうだ。だが、必ずしもそうとは言い切れないという見方があるのが今回の大統領選の特徴だ。
今日のWSJは2020年の大統領選は経済だけでは有権者は動かない、「大事なのは経済(だけ)ではない、バカ者」と報じている。常に経済重視だったはずのWSJがそう言ってくれると、トランプ氏有利とは言い切れないと私も少し落ち着いた。当面の経済はプラスだとしても、世界中が滅茶苦茶になるのは勘弁してほしい。■