孫の写真撮影ー小田急乗り換えに迷う

一昨日の明治座に続いて都心に向かう電車に乗って戸惑った。娘の一人息子の七五三の記念撮影に招待され、祖師谷の写真館に向かい登戸経由で小田急線に乗った。小田急線は７０－８０年代に箱根や湘南に遊びに行く時よく利用した。なので、何の心配もなく電車に乗った。

ところが、何の心配もなく乗った電車が間違っていた。乗ったのは「快速急行」で車内の表示には下北沢までノンストップで行くと見て驚いた。一度乗ったからには行くしかない、下北沢で下車してホームの時刻表をチェックし、ホームの反対側で登戸方向に戻る電車を待った。

しかし、何時まで経っても祖師谷に停車する電車が来ない。近くにいた女性に聞くと彼女も他所から来たので分からないという。もう一度ホームに張り出された時刻表を熟読（！）すると、各駅停車の電車の乗場は階上のホームだった。いくら待っても来ないはずだ。

一昔と違って下北沢駅は３階構造に作り替えられ、私にとってみれば全く未知の駅だった。実は最近よく似た経験をしたことがあった。我が家の近くの調布駅が近年地下に潜り３階構造になったが、下北沢と違い上りと下りで階を分けていた。発想が違うじゃないかとホームをウロウロした。

年齢のせいか私の思考回路が単純で応用が利かなくなり柔軟な発想が出来なくなったのかも。最近似た例を何度か経験した。家内に報告すると、そうなる前にネットで乗り換え案内を調べた時、急行に乗るべきか準急なのかチェックして乗らなかったのが間違いだと指摘された。

考えてみれば近年は都心に出かけることがめっきり減った。子供達の家族とパーティをする時だけ都心に行き、その時は家族の後をついて歩くだけ。新宿や渋谷も通り過ぎるだけ。都内のあちこちの駅周辺が再開発されどう乗り換えるか分からなくなり、それがまた私の足を遠ざけて来た。

なので家内に言われてみれば全くその通り、だが今回は彼女が夜勤明けで私だけで行った。結局予定より少し遅れて祖師ヶ谷大蔵駅に着き写真館に行くと、丁度撮影が始まったところだった。無事撮影が終わり娘宅に戻り一休みし孫とじゃれてから、近場で一緒にお昼を頂き無事帰宅した。

お店に行く途中、娘に孫をどう育てる方針か聞いてみた。孫は中々の負けず嫌いで頑張るだろうが、無理に塾に通わせたりしたくない。運動も勉強も好きなことを一生懸命やって、どちらかでも一流になったらいいという。娘の考えを聞いて私も素敵な考えだと思い安心した。

話は戻って、一人で都心に外出できなくなったらヤバい。山を一人歩き出来なくなったらヤバいと思っていたが、山歩きだけじゃない電車に乗れないようではと思い知らされた。足の老化と頭の老化が同時に襲ってくる。ウクライナ危機と英国ミステリーに嵌まりテレビを見過ぎていたかも。■