かぶれの世界(新)

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Summer Reading 05(2)

2005-09-20 22:26:02 | ブログ
夏休み中もっと沢山本を読もうと意気込んだけれども結局竜頭蛇尾に終わってしまった。理由の一つは言い訳めいているが、衆院選が解散され総選挙に突入、同時に株式市場が上昇しインターネットに張り付いたせいである。NZのあるビジネス・スクールに留学して学位を取れないか今調べており、その一環で久しぶりに原書を読み和書より酷く効率が悪くなったせいでもある。能書きはこれまでとして夏休み後半以降に読んだ本は以下の通り。

1)ザ・コンサルティング・ファーム Jオーシア、Cマディガン 1999日経BP
エンロン、ワールドコムの粉飾決算以前に書かれたが、既にその危険性が指摘されている。

2)The Learning of Business English by N.Brieger & S.Sweeney Prentice Hall
3)The 10-Day MBA by S. Silbiger 1993 PIATKUS
10-Day MBAは上記のビジネス・スクールが入学前に読むよう勧めていた。参考になったところもあるが、この程度ならあまり教育内容は期待できない、という印象もある。

4)ITパワー 中谷巌・竹中平蔵 2000 PHP
5)村上龍料理小説集 1988集英社

6)市場と国家 田中直毅 1994 東洋経済
かなり前に書かれたにも拘らず今でも新鮮さを失わない問題の本質を突いた指摘が多い。今回の衆院選でも改革ターゲットになった官僚の問題を、当時「訓練された無能力」と指摘しているのは言いえて妙である。今日、何故言わなくなったのだろうか。市場メカニズムは相互牽制によって初めて均衡を維持するのだという指摘は改めて自分に言い聞かせたい。

7)Saving The Sun by Gillian Tett 2004 Harper Business
長銀崩壊、国有化、リップルウッド買収、新生銀行として再生を一連のドラマとして追っかけたノンフィクションもの。日本の新聞社や当事者が書いた本を何冊か読んだが、英語であってもこの本が最も判りやすい。その理由はメディアを含め村(業界)の中にいる人が常識や暗黙のルールとして当たり前と見逃していることを本質に戻り平明に解き明かしているからではないだろうか。和訳が出ているはずで、今回のお勧めである。

8)平成武士道 山川清海 1995 近代文藝社
題名に惹かれて読んだが失望。米国はキリスト教をベースにした文化であり政治プロセスである。とすれば大正・昭和時代以降、戦後の日本は何だろうというのは前々からの疑問である。私の読後感ではこの本は疑問に答えていない。

依然として沸々とした読書欲が湧いてこない。追求するテーマが最近ボヤけて来たせいかもしれない。 やっと涼しくなってきたので、旅行や外食などで気分転換して見よう。■


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