緊急事態宣言が発動されたが、報じられた対応策を見た限りでは「政策効果を数量的に検証」して新たな対策を打ち出そうという姿勢を余り感じられず失望した。テレビのニュース番組も表面的な数字で煽り政府非難をするが、国民と一緒になって取り組もうという姿勢を感じられなかった。繁華街の人混みを報じるだけ、人々の緩みを誘発したと同じだ。どちらも経験が生かされてない。
コロナウィルス感染が表面化してから1年以上経ち、関連するデータは山ほどあるのにこんな状況なのは、かつてIT業界に身を置いた私にはいささか恥ずかしい思いがある。菅首相がディジタル庁を創設した問題認識を高く評価したが、平井大臣の音沙汰を全く聞かない。最近、ワクチン接種管理をマイナンバーで実行するという方針が覆され各地で混乱が報じられた。
私事だが会社勤めを始める前年に中央研究所で実習の機会があり、当時まだ研究段階だった発光ダイオードの発光効率を測定する実験をやった。その時収集したデータから一定の傾向を導く考察中に、担当者から「データは神聖にして侵すべからず」と徹底された。「一見理屈に合わないデータも重要、何故そうなったかよく考えそこから真実を見出す」と、若者には印象深い言葉で胸に刻んだ。
コロナウィルス関連のデータは国内外に山ほどある、氾濫していると言ってよい。その中から新しい発見があるはずだが、何故か引用され報じられるのは欧米からの研究結果が多い。テレビに登場する日本の医療関係者の発言は、個人的な私見で政府批判の材料に使われることが多いと私には感じる。きちんとデータを纏めて統計的に処理をし共通の知見にしないと信頼性に欠ける。
コロナ感染が広まった頃の保健所の活動やデータは判断基準になり非常に貴重だったが、そこから一向に進歩が見られないように感じる。保健所と厚労省等のデータ処理能力が弱いのではと思う、多分決定的に弱い。だからこそ平井大臣が指名され民間から大量のスタッフを採用したはずなのだが。今、彼らがどういう働きをしているのか分からない。大量のデータが無駄にしないで欲しい。
普段マスコミ批判をすることが多い私だが、本件については報道にも注文を付けたい。繁華街での混雑の映像を見せて「コロナ疲れ」とか「自粛疲れ」を報じるのは視聴者への悪い影響を与えている恐れがあると深刻に受け止めて欲しい。政府の施策は殆どマスコミを通じて伝わる。その伝え方によって人々の受け取り方が変わるのは学問的にも明らかだ。
最後に、この問題は残念ながら日本的な傾向であることを追記したい。必ずしもコロナ対策だけではなく、厚労省や医療関係だけでもない。官も民もデータをオープンにして対策の効果を検証しながら政治経済に生かすべきだ。以前も指摘したが英米アングロサクソンは大量の国民を死なせたが、今はワクチン先進国になり勝者の扱いだ。豊富なデータをフル活用した結果でもある。どっちがいい?■
コロナウィルス感染が表面化してから1年以上経ち、関連するデータは山ほどあるのにこんな状況なのは、かつてIT業界に身を置いた私にはいささか恥ずかしい思いがある。菅首相がディジタル庁を創設した問題認識を高く評価したが、平井大臣の音沙汰を全く聞かない。最近、ワクチン接種管理をマイナンバーで実行するという方針が覆され各地で混乱が報じられた。
私事だが会社勤めを始める前年に中央研究所で実習の機会があり、当時まだ研究段階だった発光ダイオードの発光効率を測定する実験をやった。その時収集したデータから一定の傾向を導く考察中に、担当者から「データは神聖にして侵すべからず」と徹底された。「一見理屈に合わないデータも重要、何故そうなったかよく考えそこから真実を見出す」と、若者には印象深い言葉で胸に刻んだ。
コロナウィルス関連のデータは国内外に山ほどある、氾濫していると言ってよい。その中から新しい発見があるはずだが、何故か引用され報じられるのは欧米からの研究結果が多い。テレビに登場する日本の医療関係者の発言は、個人的な私見で政府批判の材料に使われることが多いと私には感じる。きちんとデータを纏めて統計的に処理をし共通の知見にしないと信頼性に欠ける。
コロナ感染が広まった頃の保健所の活動やデータは判断基準になり非常に貴重だったが、そこから一向に進歩が見られないように感じる。保健所と厚労省等のデータ処理能力が弱いのではと思う、多分決定的に弱い。だからこそ平井大臣が指名され民間から大量のスタッフを採用したはずなのだが。今、彼らがどういう働きをしているのか分からない。大量のデータが無駄にしないで欲しい。
普段マスコミ批判をすることが多い私だが、本件については報道にも注文を付けたい。繁華街での混雑の映像を見せて「コロナ疲れ」とか「自粛疲れ」を報じるのは視聴者への悪い影響を与えている恐れがあると深刻に受け止めて欲しい。政府の施策は殆どマスコミを通じて伝わる。その伝え方によって人々の受け取り方が変わるのは学問的にも明らかだ。
最後に、この問題は残念ながら日本的な傾向であることを追記したい。必ずしもコロナ対策だけではなく、厚労省や医療関係だけでもない。官も民もデータをオープンにして対策の効果を検証しながら政治経済に生かすべきだ。以前も指摘したが英米アングロサクソンは大量の国民を死なせたが、今はワクチン先進国になり勝者の扱いだ。豊富なデータをフル活用した結果でもある。どっちがいい?■
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