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悪魔の高齢者のコロナ論

2022-03-29 20:30:58 | 健康・病気
昨日の日本経済新聞朝刊は「コロナ下で感染を避けるため高齢者の認知症治療が22%減」と報じていた。「高齢者の受信控えは健康寿命が短くなる恐れがある」と全日本病院協会会長の警鐘を伝えていた。高齢者の社会活動時間が20年1月の週330分が、1年後に180分に減ったという。

コロナ感染が落ち着いた昨年12月には歩行訓練等のリハビリ受診者はほぼ元に戻ったが、認知症薬の処方患者数は同11%減と低水準のままだという。このような「医療と介護の連携」が上手く行ってないと身体機能が衰え、放置すると要介護認定者が増え、医療費・介護費が増えるという。

田舎で一人暮らしの母が死ぬまでの約15年間を退職後に見守った経験から事実だろうと思った。母は数年間在宅介護を受けていたが、脳梗塞を発症し3カ月入院、リハビリセンターで半年訓練し、その後介護施設で死ぬまで過ごした。母は体を動かす機会が減るに従い身体機能が衰える一方で認知症が徐々に進行し、最後には私が誰かも分からなくなって老衰で死んだ。

リハビリセンターで歩行訓練を受け歩けるまで回復したが、介護施設に入居後すぐに車椅子生活に戻った。介護施設の職員数は限られており、リハビリセンターの様なプロの訓練を続けることは不可能だった。コロナ下でフレイル状態にある高齢者が要介護者になるのは避けられない。

だが、国全体で見た時にコロナ下で我が国の高齢者の死者数が増加したようには感じない。具体的なデータが手元にないが、コロナ前とコロナ後の高齢者の死亡数に大きな差がないと推測する。死亡者の殆どは持病のある高齢者であり、残された人生はそれ程永くないと思われる。

世界のデータを見ると米国の累積死者数は100万人近く、米国の平均寿命が短くなった可能性がある。一方日本の死者数は殆どが持病を持つ高齢者で約2.8万人と報じられている。換言すると、もともと死期が近い高齢者が亡くなっているので、平均寿命にそれほど変化がないと思われる。寧ろ長くなった可能性がある。もうコロナ対策は不要というのが我が家の夕食時の悪魔の会話だ。

悪魔の高齢者の私は、死者数の多い欧米は高齢者人口の減少によって、結果的に社会保険費用が節約でき国の財政が改善されると見る。実際、日本の場合も20年度の国全体の医療費は前年度比3%減と過去最大の減少幅となったという。テレビに登場する医療専門家はコロナ対応のみ指摘して、医療全体像が見えてない印象がある。医療費に拘る医師会先生達はもっと悪魔になったらどうですか。■

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