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母の一時帰宅に感謝(上)

2013-09-09 22:53:44 | 日記・エッセイ・コラム

2週間前に施設の母を見舞った時、「家に帰りたい、東屋でお茶を飲みたい」と彼女は言った。これが二度目だった。1、2年前にも帰りたいと言われたが、その時は施設に相談し担当医に確認するといわれ、そのままになっていた。車椅子の母を自分の車に乗せるのは無理だったが、どうすれば良いかアイデアもなかった。

今回も事務室に行き相談すると、担当員から一時帰宅を支援するサポートがあると聞きお願いすることにした。車椅子を扱える施設の専用車で送迎、介護担当が付いてくれ帰宅中もケアしてくれるという。母が帰りたいと自分の意思をはっきり言う事は珍しいし、この後も同じ機会があるかどうか分からないので、是非かなえてやりたいと思った。

東京の家族にメールで連絡すると、娘夫婦が会社を休んできてくれた。母の一時帰宅はホンの小1時間だったが、お陰で娘夫婦と三日間一緒に過ごす貴重な機会が出来て楽しく過ごせた。娘は10年以上勤めた会社を最近退職し、夫君は丁度仕事の切れ目というタイミングだったので思いついてくれた。土曜日の午後空港に迎えにゆく途中、峠に差し掛かった頃携帯がなった。

「クラフトの里」といういつもなら通り過ぎる小さな市(いち)の駐車場に車を止めて掛け直すと、羽田の駐車場が満杯で飛行機に乗り遅れた、3時間遅れるという。開き直った笑い声で娘に明るく言われると、文句いう気になれなかった。地産地消の市を覗きアイスクリームを食べながら当地の観光案内をチェックした。だが、お店が3軒の狭いところで1時間も間が持たない。空港に向かった。

空港での2時間も何とも困った。本もタブレットも実家においてきた。最初、お土産店のサンプルを一通り試食・試飲したが、2度行くほど強心臓ではない。だが、いよかんジュースのキャンペーンの売り子が助けてくれた。やけに馴れ馴れしく勧めてくれ私も調子よく軽口で応えた。解説を聞き全種類試飲してチャチを入れながら会話を楽しんだ。時間潰しにはこの手があった。嫌いじゃない。

その延長線上で話し相手を探した。1階の案内所に降りて行き、娘夫婦が来るが初めてではないので、普通の観光客が行くところじゃないところを紹介してくれと可愛い案内嬢に聞いた。話は長くなりそうだ。後から聞くと彼女の役割は空港内の案内だったが、快く対応してくれた。他のお客の問い合わせに応えながら対応してくれた。奥の方から幾つかのパンフレットを取り出し、中でも今治からしまなみ海道(中四大橋)を渡るサイクリングが一番のお勧めだといった。

私も大橋のサイクリングには凄く興味があった。実家に着いて夕食後お酒を飲みながら娘夫婦に勧めたが二人にあっさり退けられた。翌日の母の一時帰宅が午後予定されているのでフルに1日使えない。折角の休みをゆっくりしたいという気持ちも分かった。情報は役に立たなかったが、時間潰しにはなった。空港の二人には、バカなおじさんに相手してくれたお礼を言いたい。

3ヶ月ぶりに会った夫婦だが、夫君は遠目に直ぐ分かったのだが娘は短期間にぽっちゃり体系になり一目では見分けがつかなくなっていた。しかし、以前より快活になった気がした。会社を辞めてゆったりした気持ちで過ごせるようになったからという。そのせいか以前に比べ食欲があった。太ったといっても余り気にする様子もなく、アッケラカンとしていて好感が持てた。

娘は田舎にいる間は美味しいものが食べたい、特にうなぎや魚、とうるさかった。そんなに滅茶苦茶魚が好きな子ではなかった記憶があるのだが。夫君は遠慮していたのか何も言わず、結果娘の希望が優先になった。いずれにしても5年ぶりの田舎なので出来るだけ要望に応えた。娘がネットで調べて内子町の料亭に行った。そこで頂いた鯛めしは私も初めてで美味しかった。(続く)■

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