かぶれの世界(新)

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股関節脱臼か!?

2005-10-22 23:50:19 | 健康・病気
近くの体育館で毎週土曜日午前中にバドミントンの練習をしている。今日もいつものように基礎練習後、ダブルスのゲーム練習を始めた。二ゲーム目を始めて直ぐにラリーで相手のドロップショットを拾った直後、股間と下腹部の間で何かがグリッと潰れたような感触があり痛みが走った。その感触があった瞬間、あーこれはダメだと思った。股間の内側がやや痺れる感じがある。何とか這いつくばってコートの横にあるベンチに座った。

次のゲームを待っている人にパートナーを代わってもらい、暫らくベンチに座っていたがどうにも立てそうも無いので救急車を呼んでもらった。動こうとすると股間が痺れるように痛く、抱えてもらって担架に乗せてもらい救急車に運ばれた。救急車に乗るのは2度目である。受け入れてくれる病院が確認された、運よく家から近い。一番下の子供が産まれ病院だ。家内の母が田舎から来て助けてくれたのを思い出した。

パートナーが私の持ち物を持って同乗してくれ救急車は出発した。救急車の中には最近話題になっている心臓の電気ショック治療器もあったが、思ったより応急手当の器具が少ない。たまたま今日は朝6時からの東京都の災害訓練があり戻って最初の出動だと聞いた。救急員の方と話していると落ち着いてきた。暫らくして体育館から連絡を受けた家内が来てくれた。

先ず症状を聞かれ下腹部のX線撮影をした。医者は股関節に異常は見当たらない、脱臼もしてない、右大腿筋の股関節との付け根がやや剥離しているように見えるといった。しかし私は左足を持ち上げると下腹部が痛い、右側の痛みはあまりないといい最初の所見と矛盾があった。先生はこのままで様子を見ればいいと言われ診察は終わった。その後診察台から自分で車椅子に移れず担架に乗った状況を見て入院が決まり、今度は胸のX線写真を撮った。技師に聞くと思ったとおり院内感染を防ぐためらしい。

整形外科の病室が満杯なので内科の大部屋に入院することになった。部屋は寝たきりのお年寄りで一杯で全員チューブが体に入っていた。何人かの看護婦さんはそれを気にして私がそれでいいのか聞いてくれたが、私は「僕も何時かはこうなるんだ、全然問題ない。」と答えると看護婦さんは「予行演習だね。」とか言ってほっとした顔をしていた。後から別室で看護婦さんにあの人達は生きて病院から出ることは無いのだろうというと黙ってうなずいた。暫らくすると院長先生が来てくれ再度症状を聞かれ、脱腸の可能性もあるなといわれたが、後でCTスキャンを撮って判断するといわれた。

その後体温と血圧・血液検査をした。血圧が186-96と以上に高かった。ショック状態だったと思う。昼食後再測定すると150-90でまだ高いが少し落ち着いた気がする。昼食は八宝菜、汁物、サラダ、キザミ沢庵、味は普通。家内が入院手続きをするために保険証や前払いの預かり金をとりに一旦家に戻り、一緒にパジャマやタオル、剃刀、歯磨きと本などを持ってきてくれた。

本を読み始めるとすぐ検査をやると告げられ、CTスキャンを撮った。診察台から車椅子に乗り移るのが少し楽になった。病室に戻ると少し楽になったと伝え、試しに足に体重がかからないようベッドから降りゆっくり歩くと我慢できないほどの痛みではない。そのまま歩いてトイレに行って帰ることが出来た。家内は少し安心したようで私も仕事に行くように勧め出かけていった。

その後院長先生が検査結果を持って現れた。X線とCTスキャンの写真には最初に説明のあった右側の大腿筋の付け根以外に異常は見つからなかった。毎週ジムで大腿筋を使ったウエイトトレーニングとして200kg程度でやっており私は今回の問題ではないと思うと伝えた。骨盤の位置は正常で下側の端のやや光っているところが、もしかしたら問題かもしれないという程度で様子見ということになった。先生に少し痛みが引いたので退院できればしたいというと了解していただいた。

暫らくすると看護婦が来て退院の意思と痛み止めや湿布が不要であることを確認、その後事務職員が来てくれ総費用が1万3千円余りであると言い退院の手続きをしてくれた。荷物を纏め1階の窓口で支払いを済ませ家に電話した。息子が出てきて暫らくすると家内と一緒に車で迎えに来てくれ無事家に帰ることができた。まだ腿を持ち上げる時、手で支えないと下腹部が痛い。いつになったら又ジムに通えるようになれるのだろうか。夕方体育館の係りの方から電話があり様子を聞いてきた。全くみんなに迷惑をかけてしまった。参った。■


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熟年亭主の危機

2005-10-20 23:46:13 | テレビ番組
先週から始まったテレビドラマについて。NHKの「理想の生活」と朝日テレビの「熟年離婚」を合わせるとドラマの設定と展開が私の場合と似ている。「理想の生活」では長年の海外勤務を終えて定年退職後実現したいと願っていた三世代一緒の生活を家族の共感を得られず、悲惨にも木っ端微塵に砕かれる。女房は出て行った息子の部屋で寝るようになる。我が家も事情は似たようなもので驚いたがコメディタッチなのでまだ笑って済ませられるところがある。

しかし「熟年離婚」はシリアスな展開で見ると胸が痛くなる。私自身は主人公ほど徹底的ではなかったが、家族のことにもっと時間を使いたいと思っても、結果的には健康を害するほどの猛烈サラリーマンだった。私はそれが主人公のように全て家族のためとは言い切れないことは米国駐在時現地社員の生活などを通じて実感した。しかし、例えそうだとしても主人公(渡哲也好演)の苦しみを見ると我事の様にせつない。ドラマの狙いにまんまとはまったというところか。

この二つのドラマが同時に始まったのは偶然ではない気がする。定年退職が始まる2007年に向かって団塊世代亭主に覚悟せよというメッセージだ。退職後私が一日中家にいること自体が家内には我慢できなかった。30年そうやって来たのだから簡単に慣れろというほうが無理なのかもしれないが、私は、最初は傷つき理不尽だと思った。逆に言うと番組で妻や子供たちの態度を見て、亭主の期待が外れて打ちのめされるのは我家だけじゃなかったと妙に安心した。

このテーマをネガティブな話だけでは終わるのはつらい。ドラマは今のところマイナス面だけが強調されているが多分新たな展開が出てくると思う。理由はテレビドラマのパターンがある程度読めるからというだけではない。先週のタイム誌は世界の老齢化が進む中で如何に良く老いるかの特集記事があり、その中で冒険家の三浦雄一郎氏や95才の100m世界記録保持者、日野原医師など日本のスーパー老人を紹介していた。

世界一の長寿国の老人パワーはその実力も世界的なもののようだ。日本の老人が老齢化していく世界をリードする時代が来るかもしれない。調査の結果、日本人の7割以上は欧米より長く65才から70才位まで働きたいと答えたと報じている。私が子供の頃周りを見渡して年をとっても皆野良に出ていたが未だにその精神は失われていないようだ。もしかしたらこれは世界に誇るべき稀で凄い文化ではないだろうか。インタビューに答えて三浦氏が70才代のエレベスト登山挑戦を思い立った時「引退生活を引退する」という表現をしていたが、私も今引退生活をしているつもりはないと思うように努めている。■


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日米株価が連動しなくなった

2005-10-18 15:51:02 | 株式
衆院解散頃から約2ヶ月間日本の株式市場が方向感を失っている。90年代末から約7年間日本の株式市場の値動きは米国市場と連動していた。朝一番でダウジョーンズとナスダックをチェックし上がっているとほぼ自動的に日経平均も上昇した。ところがこの2ヶ月は原油価格上昇、ハリケーンなどで米国市場の値下げのニュースが飛び込んできても市場は上振れしてきた。私は頭では理解したつもりだったが、投資判断では潮の目の変化を読めず調子が狂いっぱなしで機会を逃してしまった。

確かに日米の株価推移を見ると98年の半ばから見事に重なっているが、8月ごろから日米株価を表す2つの線が分かれ始めている(乖離率が2桁以上とアナリストは報告)。先月くらいから日本が遂に経済回復に向かい始めたと世界のメディアやIMFなどのエコノミストの報告が増えた。私は日本株高は一株当りの利益を見ると米国株より割高なのに何故だろうかと思ったが、投資家から見ると日本の長期金利が余にも安いので相対的に株式投資が魅力的というのが専門家の説明である。そんな理屈は今初めてのことではないのだが、気がついた時にはタイミングを失っていた。素人はこの程度の判断しか出来ないということだ。

今回の景気回復は外的な要因より内需要因が主なドライバーになっているので持続性があり長続きしそうである。これが一時的ではない証拠に都市部の不動産価格上昇がある、あわせて長らく続いたデフレが近い将来終わりそうな兆候が出てきたことである。今冬は給与所得増加が予測され株価上昇の資産効果と連動して内需が更に刺激されると都市部を核にして景気回復の上乗せが進み、次第に地方に波及していくシナリオが現実的になった。つまり景気回復は本物だということである。そこまで言って適切な投資判断が出来ないのは情けないが、それは又別の話である。このまま推移すると今年の年末商戦は相当期待できる。■


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官僚は責任をとれ

2005-10-16 18:52:17 | 国際・政治
これはエピソード:郵政民営化の続編である。

アスベスト(石綿)の健康被害のニュースに接するたびに本当にがっかりする。今回始めてニュースを聞いた時わが耳を疑った。危険性は何十年も前から分かっていたはずでとっくに使用禁止になっていたものと私は思っていた。ところがアスベストに代わる安価な耐熱性物質が無いため吹き付けアスベストが禁止されただけだった。しかし専門家の間でその危険性は検証されており時限爆弾に例えていつかは問題が噴出すと認識されていた。

我国だけとは言わないがこの手の問題が多過ぎないだろうか。共通するのは業界の利益を守るため官僚が何もしない「無作為の罪」を犯し族議員が目をつぶったという構図である。彼らは供給者の視点でしかものを考えられなかった。自民党の体質改善を実効あるものにするためには平行して官の体質改善を何としても強化する必要がある。自民圧勝後は官の抵抗をどう扱うかが改革推進の鍵になった。類似事故の再発防止のためには今後官僚の幹部を政治任命するか、官の結果責任をもっと厳しく問うかどちらかをやらねばならないと考える。

官に関わらずこのような日本は何故責任を取らない国になったのだろうか。私は日本人の体質だとは思わない。第二次世界大戦後日本人が何らの総括をしなかったとき始まったと思う。高坂正尭氏の「日本人は戦争の評価裁定の責任を放棄し占領軍に任せた。それによって日本人は重い負担から逃れることができたが、責任の所在を不明確にした。指導者が責任を取る時期を間違えるとその影響はあまりにも大きい。その後に上下両すくみで誰も引責しない一種の無責任体制が日本に生まれた。」(抜粋を意訳)という指摘を私は支持する。あわせて先日紹介した田中直毅氏のいう官僚の「訓練された無能力」的サボタージュが遺伝子に組み込まれたのかもしれない。

戦前から「長いものには巻かれろ」とか「泣く子と代官には勝てない」という言葉の通り権威に弱い体質がある一方で、戦国時代の下克上や西国大名の下級武士が明治維新を断行した時代もある。長い時代の中で日本人の意識を一つにステレオタイプ化して語ることは出来ないと思う。戦後60年経って私は今新たな変化を感じる。私達団塊の世代はトップの号令の元に一心不乱に猛烈に働き評価された幸運な世代だったが、今は個人の価値観をしっかりもたないと雪印や三菱自動車のようにトップの不祥事に巻き込まれる時代になった。一方で若い経営者のIT企業が古い企業を飲み込み結果リストラされる社員だって出ておかしくない時代になった。明らかに大きな意識の変化が始まっている。

不思議なことにそれは長く右派といわれる人達の発言からも感じ取れる。最近中曽根元首相は戦争責任者を靖国から分祀すべきといい、石原都知事も同様なことを明言している。小泉首相自身靖国神社参拝するもののA級戦犯とは分けていることを明確にしている。彼らは一部議員が主張している数百万の兵士が死んだ戦争責任が誰にも無いというような発言は決してしていない。責任を明確にしないでは新しい時代に向かう体制が出来ないという認識があるのだと考える。今日この状況から官が最も取り残され我国にとってトータルでマイナスの存在になっていると国民から認識され始め、官に結果責任を徹底させる時期が来たと私は考える。■


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エピソード:郵政民営化

2005-10-15 15:48:58 | 国際・政治
参院で否決後2ヵ月弱という異例の速さで郵政民営化法案が可決された。衆院選から1ヵ月たち新聞テレビから週刊誌、最後に11月号月刊誌まで含めて主な評価が出揃った。自民圧勝の要因として小泉劇場の「風」が吹いたという論評が非常に多い。また圧倒的多数を得た小泉政権の危うさを「独裁・ファッショ」と警鐘を鳴らしている評価が目に付く。

選挙結果を否定的に論評しているこれらマスコミや言論界の多くは衆院選の前から小泉政権を批判していた人達で、選挙結果表現された民意を間違った選択をしたと主張している。前向きな姿勢を全く感じないのは情けない。産経新聞系の月刊誌はプラス面を一切見ようとしないこれ等の人達の選挙前後の発言を比較して、「人格破壊」とまで酷評しているのも分からないではない。

先日の朝日新聞の記事は郵政民営化の是非を問う選挙であったが、結果はその他の争点についても勢力分布が変化したことを報じていて興味深い。それは郵政民営化に反対したかなりの部分の議員は同時に道路族だっただけでなく、彼らは又教科書問題で強硬派の有力文教族や対北朝鮮強硬派でもあった。これ等所謂族議員の力がかなり殺がれ今後の政策にかなり影響が出そうである。余程のことがないと従来派閥の領袖や有力議員の影響力がすっかり弱まってしまった。彼らが首相候補にカムバックすることはもうなさそうだ。既に道路族が絶対反対してきた道路財源の一般会計組み入れが抵抗無く議論されるようになった。その点ではやはり自民党は決定的に変わったと言える。

これは本質的な変化であるように見える。派閥と族議員は政策決定プロセスに強い影響力を行使して官僚と利害調整を図ってきたが、選挙後は党の力が弱まりより内閣の方針に基づいた政策が作られるようになりそうである。しかし一方で官僚は選挙の洗礼を受けたわけではない。田中直毅氏によれば冷戦下で政権交代が現実味を帯びた時代に、政権選択が拙速な行政変革にならないようにした官僚の仕組みが今日まで続き改革を阻んでいるという。当座は小泉首相の豪腕頼みになるのもやむをえないだろう。

官僚の抵抗を弱め透明な政策決定プロセスにして改革をスピードアップするためには、民主党が主張するよう局長クラス以上は政治任命にすべきである。民主党は前原党首を選び、労組などの支持団体の既得権益に不利であっても政策を優先し、自民党と改革を競う体質改善を宣言した。私は非常に賢い方針転換をしたと思う。これで自民が民意に反した動きをするなら、国民は少なくとも今までより安心して政権交代させることが出来るはずだ。メディアはこの方向が定着しより前進させていくよう論陣を張っていくべきである。■


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