かぶれの世界(新)

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ヘッズアップ、その後

2009-02-14 23:52:35 | 健康・病気

そっくり返り歩きの効果はまだ続いている。毎週一回の10マイルのジョギングは最後まで走り続けられるし、以前に比べ疲れが少なく翌日の筋肉痛も殆ど無くなった。激しい運動の後、翌日出た膝の痛みも軽くなった。コラーゲンやコンドロイチンなどのサプリメント服用と合わせた効果かもしれない。鏡を見ると気のせいか姿勢は良くなったし、お腹周りの脂肪が少し減った気がする。

何でも都合よく考える傾向があると昔から家内によく言われる。私も認識していて、イマイチ自信がない効果は、本物かどうか確認している。新しいシューズを買って1ヵ月半使い磨り減り方をチェックしたところ、以前と全く同じかどうか分からないが、かかとの外側が磨り減っていた。前よりは片減りが酷くなくなったと思うのだが、違いが分からない。

このところ歩き方で気をつけているのが、「背中で歩け」という言葉だ。有名な陸上のコーチが勧める歩き方だ。肩を思い切り後ろに引いて、背中に意識して後ろ側に手を振って歩くと、よりスムーズに腰で歩く感じが出てくる。そうすると、靴の裏をこすって歩く私の悪い癖が少し改善された気がする。

別の健康ネタをもう一つ。田舎に来て以来毎日寝る前に焼酎を飲み、計算すると先週までに2ヵ月半で10リットル飲んだことになる。中毒になっていないことを確認したいと思い、この5日間断酒した。何とか我慢できたが、その間寝つきが悪くなり、夜中か早朝に目覚めてトイレに行った。眠りも浅くなった気がする。

そして今日は終に我慢できなくなった。先ほど台所に下り、料理用のお酒をチェックすると、「XX殺し」を見つけた。大き目の切子グラスに並々と注いで書斎に戻り、一口飲むとアルコールが身体に沁みてゆく感じがする。この衝動は、もしかしたらアル中か?■

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オバマの目指すもの(7)Grace Period

2009-02-12 22:25:43 | 国際・政治

オバマ大統領は就任後もケネディ以来の高支持率を保っている。ギャラップ調査によれば就任3日後の支持率は68%で、戦後ではケネディの72%に続く高い支持率だったという。しかし、この時期の高支持率は成果に基づくものでないことは言うまでもない。

メディアは大統領就任後最初の100日は批判を控え見守る習慣があるという。この期間をgrace period(猶予期間)といい、私が米国で働いたときビジネスの世界でも時々耳にした。余談だが、私の場合は散々で半年後に業績悪化を心配する本社の監査役や担当役員の訪問が相次いだ。

雑誌タイム(1/22)によればこの100日は試行錯誤的な時期で、就任後知りえた状況によって選挙戦時の公約を見直し、公約の何を残し何を捨てるか猶予時間を与えるのだという。

しかし、それは報道の世界だけのことである。1月20日のNY市場ダウ平均は332ドル下落し、8000ドルを割って7949ドルとなった。下落率は4%、歴代の大統領就任日として史上最大の下げとなった。ペンシルベニア通りの熱狂も、ウォール街の厳しい現実で凍りついた。

市場には、猶予期間などというものはないという現実が突きつけられた格好となった。

その後、新政権の景気刺激策を期待して株価は徐々に回復して来たが、よりによって景気刺激策が議会の上下両院の合意に近づいた一昨日、ガイトナー財務長官が金融安定化策の発表を始めると、NY市場は急速に値を下げた。不良資産買取りの具体的な施策が明確でなく、市場は失望したのだ。

その結果は、前日比382ドルという大統領就任以来最大の下げで、就任時のダウ平均を割り込み昨11月以来の7552ドルまで下落した。短期間ではあるが、オバマが大統領が就任時と比べ株価の下落は、少なくとも先行き半年は想定したより経済が悪くなると評価したことになる。

株価は先行き半年の経済を予測するリアルタイムの世論調査結果か、もしくは年金など機関投資家が巨額の資本を投資するか否かの極めて真剣な投票と見なすことが出来る。一方、大統領の支持率はもっと中長期の視点で大統領への信頼や期待が含まれている。

世論調査でも、景気刺激策や金融安定化策の政策面での支持が低下しつつあるが、オバマ大統領個人に対する支持は依然極めて高く推移している(参照 Pew Research Center http://pewresearch.org/pubs/1109/poll-stimulus-support-slips-obama-still-very-popular )。100日経つと、つまり4月には、政策と大統領個人の支持の相関関係がどう推移するか注目したい。■

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オバマの目指すもの(6)最大の難題

2009-02-07 11:31:42 | 国際・政治

オバマ大統領が直面する最大の難題は何か、それは深刻な不況に陥った経済の回復と、イラクからアフガンへシフトさせて対テロ戦争を、制御可能な領域に持っていくことだと見られている。だが、やりようによっては彼の政権基盤を痛撃する問題が他にもある。

上記の二つの難題はまだ手だてがあるが、解が無いかもしれない難題が後に控えている。それは、米国版団塊世代の高齢化だ。移民やヒスパニックの高出生率で人口増が続く米国でも、高齢化の波から避けては通れない。実は、新興国でも時間の問題、高齢化は今世紀の地球規模の問題になるのは間違いない(伝染病か戦争しかこの予測を変えられない)。

高齢化を代表する先進国は日本だ。日本は既に高齢化社会を卒業し、正真正銘の高齢社会になったが、残念なことにその取り組みは政局の中に埋没し、先々どちらに向かうのか不透明だ。

一方、まだ時間の余裕があると思われる米国だが、日本語版ニューズウィーク(1/28)の記事「ベビーブーマーという重荷」によれば、記事自体は目立たないページに押しやられているが、事態はそれほど容易ではない。私にはショッキングな内容だった。以下に要約を紹介する。

米国の65歳以上の高齢者は現在8人に1人、2030年までに5人に1人に増えるという。高齢化社会では若者より高齢者が政治的に優遇される、換言するとアメリカ社会は「未来ではなく過去に投資する」というリスクを冒そうとしている、と記事は指摘している。米国の場合、社会保障を国家予算だけで見てはいけない。

端的な例は、自動車産業の危機は実は世代間の対立であるという。即ち、自動車産業の退職者の年金や医療費の一部負担は経営を圧迫し破綻間際に追い込まれる要因となったが、同時にそれは、若い世代の賃金や福利厚生が減らされたことを意味する。

同じことが国レベルでも起こる。米国のべビーブーム世代(朝鮮動乱後で日本よりやや後に来る厚みのある世代)が退職する近い将来、高齢者の為の3大制度(高齢者社会保障/医療保険・低所得者医療保険)を賄う為大幅な増税が予測される。社会保障費は既に08年度に1.3兆㌦で連邦予算の40%を占めており、このままではオバマの選挙公約は財源が確保できてないという。

今後、若者たちの稼ぎは高齢者に吸い取られると、誠に刺激的な言葉で記事は説明している。財源難でオバマは両世代への公約の片方しか守ることは出来ない。高齢者は団結し権益を守ろうとし、一方、情熱はあるがばらばらで纏まらない若者に勝ち目がなさそうと記事は結んでいる。

この記事を読んでいささか驚いたのは、オバマを大統領に導いた最大の貢献者である若者が敗者になると予測していることだ。大統領選で20‐40代の投票が多い州でオバマが勝利していたのは記憶に新しい。日本は高齢者が政治的に極めて強いが、若者の政治意識が高く人口も多い米国でも、世代間の戦いで高齢者が優勢だとは思わなかった。

悪いことに、オバマ陣営で共に選挙を戦ってきた元上院院内総務のダッシェル氏が、脱税の疑いで労働福祉長官を辞退した。ヒラリー元大統領夫人が一敗地にまみれた医療保険制度改革のことは前にも書いたが、新政権では経験豊かなダッシェル氏が担当することになっていた。扱いを誤ると中期的には大統領の支持基盤が揺らぐことになる恐れがあり、後任人事が注目される。

ここまで書くと、それでは日本はどうなのか、世界はどうなのか、最後に議論してみたい。日本の高齢者は既に20%を超え2030年に米国が到達する高齢社会にある。40%以上の所帯は65歳以上の高齢者がいる。毎日亡くなる人の半分は80歳以上だそうだ。

2050年頃には世界全体が高齢社会に入ると予測されている。つまり高齢化レースは日本が韓国や欧州など先頭グループのトップを争い、米国や中国といえども遅れてその傾向を辿り、その後にも多くの新興国が続いている。それは、世代間の利益配分をめぐる戦いが世界各地で起こることを意味する。

資本主義と共産主義が戦った冷戦とは全く違う形だが、どの国の制度が効率的に機能し社会を活性化するか競争が起こる。そういう視点から医療保険改革を注目してみたい。日本はバブル崩壊と同じく高齢社会に逸早く入ったが、世界が追随する手本に成れそうも無い気がする。後追いの方が安いコストで実現可能だが、先頭集団にいる日本は想像力が一番の頼りになることだ。■

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深読み公務員制度改革

2009-02-04 19:14:30 | 国際・政治

12月の記事「窮地の首相」で、支持率が急落した麻生首相がいつか開き直る時が来る、民主党が政局優先でいる間はまだチャンスがあると書いた。先週から麻生首相が突如公務員改革制度に前向きになったのは、果たして私の予想通りに事態が進行しているということだろうか。

http://blog.goo.ne.jp/ikedaathome/d/20081221 

これほど読みが当たると逆に何故?と思ってしまう。ということで、確たる根拠は全く無いのだが、例によって誤りを恐れず大胆裏読みをやってみる。

実際、首相就任時から最近まで公務員改革制度にやる気を見せたことは一度も無かった。首相は官僚の助言を取り入れたのか、徐々に改革後退の姿勢が鮮明になった。しかし、止まらない支持率低下を挽回する乾坤一擲が、財務省が熱望する消費税導入を補正予算に付記することだったはずだ。

これが、無駄を徹底してなくした後に消費税導入というべきところで、致命的な手順前後が起こった。渡辺前行革相の離党、中川秀直元幹事長等の反発で崩壊寸前になったところで、袋小路に入った。ここで首相は開き直り方針変更したのではないかと憶測する。

首相が公務員改革制度を前向きにやることを、何らかの形で反対派に伝え、手打ちしたのだと思う。そうだとすると、その後の展開は非常に分かりやすい。こ反対派だけとの多分1対1の密かな合意であり、それが報道に出ることは無かった。町村派に伝わったのなら必ずリークしたろう。

官僚の自浄能力の無さは絶望的で、その後の展開を見ても明らかだから、揉めれば揉めるほど首相の支持率低下に歯止めがかかり、そこで首相の指導力が発揮されれば、多少とも支持率が回復し、予算成立後の解散の可能性が出てきると私は感じる。

それにしても、福田前首相も支持率低下でどうしようもなくなってから、道路財源の一般財源化等長年の懸案事項をやった。今思うに、民主党との大連合もあったが、初期に官僚の意見を取り入れた政策でジリ貧になった要因があったと思う。だとすれば、同じ道を辿っていることになる。

こんな政局がらみの憶測を得々と書くのは我ながら気が引けるが、読みが当たったと思うと嬉しくなって筆が滑ったということにして頂きたい。いずれにしても、公務員制度改革が更に進み官僚が省益から国益の為に働くようになった時、経済危機に対処する国の姿が出来てくると期待する。■

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田舎暮らし雑感08-09冬(4)

2009-02-03 21:02:22 | 日記・エッセイ・コラム

先週初めの寒波はこの冬一番の寒さをもたらした。屋根や畑に降った残雪が凍りつき、道路の水溜りの表面は氷が張っていた。昔の寒い朝はいつもこうだった。かと思ったら、一転してこの数日の3月並みの暖かさで、山裾にある畑の梅が咲いた。

私は全く気がつかなかった。私は季節の変わりを敏感に感じる人ではない。いつも朝の散歩で会う近所のおばさんが、一昨日「つぼみが膨らんできた、明日にも花が咲くだろう」と予告した。そして昨日の朝会ったとき、彼女が予告通り一二輪咲いているよ、と教えてくれた。

毎日彼女と会って挨拶するものだから、連れの犬(多分雑種の柴犬)も馴れ馴れしく擦り寄ってくる。丸々と太って愛嬌はあるが明らかに運動不足で、歩くお尻が揺れ後姿が珍妙だ。彼女は冬の寒さから身体を守るため脂肪を付けているのだというが、別の奥さんが連れている同形の犬は形が良く動きもきびきびしている。

昨日は一日中晴れて穏やかな日差しが、まるで春が来たかのような日だった。散歩から戻ると、急いで溜まった洗濯をした。普段は閉ざしている雨戸を全て開け、部屋に風を通し家に呼吸させた。例によって母の寝具や座布団を日干しにして、昼食後梅を見に行くと朝より開いたつぼみの数が増えていた。

よく気がつく件のおばさんに勧められて(私は、気が利かない)、剪定バサミを持って引き返し花のついた枝2本を切り取って母に見せ、ガラスの花瓶に活けた。以前聞いたスポーツドリンクを花瓶に少し垂らした。今日は朝から生憎の雨だけどつぼみが一つ開いていた。

今日は節分、スーパーで福豆を買ってきて豆撒きをした。まだ田舎にいた子供の頃、炒り豆を買ってくるものだとは思わなかった。祖母がホウロウ鍋の豆を小さなほうきみたいなものでゴロゴロ転がして炒っていた。スーパーの豆は東京で買う価格の3割以下だった。

記憶によると豆まきの前に、シキビに似た葉っぱの木枝をカマドに入れ燃すとパチパチ音を立てた。昔は裏山にも生えていた木だが、今はもう無い、名前も忘れたと母は言う。夕方来られたヘルパーの奥さんによると、八百屋で売っているのを見かけたそうだ。もう手遅れ。

書斎に上る前に、台所に置いた花瓶を見ると梅のつぼみが一輪開いていた。■

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