いわゆる書道検定。37年前の合格の知らせ。下手の横好きで、毛筆の文字を習っていた。あるとき、習っていた教場に、学校の宿題だといって、習字の先生に手本を、書いてもらっていた女児がいた。その手本をじいっと見ていた。聞くと、「無」の字が、習字の先生の手本と、学校で教わったのと、違うという。横にひく三本の線うち、真ん中の横線が、長い短いの違いだと云っていた。小生が、そおぉっと小声で、「家に帰って書きなぁ」って。下手の横好きでやっている分には、別にどうでもいいことなのだが、生徒に教えるには、学校で教えるものと、同じであるべきと、思ったものだ。同じ筆文字を習いにきていた、高校卒業したばかりの、女性が、将来、書道教場をやってみたいという、その女性と、二人で、検定を受けにいった。ふたりとも、合格。実技六問、楷書、行書、ひらがながあり、古典の楷書、行書、草書の臨書があり、掲示文を書いたり、また、自由作品を書いたりした。一問につき、半紙二枚で、仕上げた。理論が四問、高等学校の書道の教科書が、理解できて、教えられる技能と、知識の審査だつたと、記憶をしている。恥ずかしながら、ひけらかしです。