吾輩は、アマガエル。ここのところの、日照り熱波で、水の音をたよりに、へばりついてみたが、水の所には、たどりつけない。人間は、吾輩のことを、水の中で、生きていると思っているが、樹上で、生きているのだぞぉ。吾輩も、日照りで、どこをどお、さ迷って、こんなところにきたのか、とんと、わからない。人間どもは、この暑さでも、鉢木に、水やりもしない。この分では、あと5時間も、こんな状態ではいられない。へばりついていても、しかたないので、ひょいと飛び降りてみた。足の裏が、やたら熱く、火傷しそうだ。二本足を使ってぴょいと、飛ぶこともできない。足を一本づづあげて、よたよたよたと、鉢木の下に、たどりついた。雑草をなめてみたが、水滴などない。太陽がかげってからの、水やりをまつしかねぇなぁで、じっと、我慢するしかない。小生も、ここのところの猛暑で、おかしくなっている。「へぼ筆字ポツポツ記」の仕上げで、ちょっと、ご無沙汰。110頁を、ドリルで、三か所穴をあけ、和綴じ状にして、製本テープで、仕上げた。