八十路徒然なるままに

冬枯れのれしきこそ、秋にはをさをさ劣るまじけれ。汀の草に紅葉の散りとどまりて霜いと白うおける朝ーー。徒然草より

赤べこ

2013年05月29日 19時53分40秒 | Weblog
いつの頃からかある置物。ちょっと、色あせてきている。福島県会津地方の、郷土玩具。「牛」は、家畜として、労用していた。食用の牛もいれば、乳用の牛もいる。原発事故のあと、牛を放置したまま、避難をしなければならなくなり、牛の面倒もみれなくなり、牛が野生化してしまったと、報じられたこともあった。昨今は、報道もなくなり、捕獲して、再び飼われたり、処分をされたりしたのだろう。牛というと、「牛に引かれて、善光寺参り」のことわざを、思い出す。「他人に誘われて、よい方に導かれる」。「良い結果が得られる」という意味だ。置物の赤ペコは、鼻の頭をちょっと押すと、ゆらゆらゆらと、愛嬌のある動きする。時々、鼻の頭を、ぽっん押して、靴を履くことがある。「いってらっしゃいませっ、どっかぇ行ってしまぇ」なあぁんて、言ってはいないだろうが。

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