「DOCOMOから手紙が来て、もう私の携帯修理出来なくなるんだって、それで
スマホに変えようかと思うんだけど」
一歳年上の組合関係の事務員さんが相談してきた
「スマホか・・・あれ使いこなせるかなあ」
「だって携帯なくなるんでしょ、スマホにするしかないでしょ」
「そんな事は無いよ、あなたのタイプがなくなるだけで種類は少ないけどガラケーは
なくならないよ、俺だって今もガラケーだし」
「そうなんだ、なくなるんじゃないんだ!」
「スマホは携帯パソコンだから70過ぎてから入れ替えても使いこなすのは容易じゃないと思う
よ、Kさんも変えたけど携帯より大きくて始末に困ってるでしょ、使いこなせなければ邪魔な
機械・・・・でもパソコンじゃなくていわゆる『お財布携帯』として使うなら、これから活用出来るよ
便利だし、Peyだとクレジットカードより簡単だしね」
「Payって安くなるんだよね、だけどその分は誰が損するんだろう?」
「Payっていろいろあってね選んで登録すると使える、クレジットカードのように一つあれば
どの店でも使えるのとは違って、そのPayの加盟店でしか使えない、それと誰が損というのは
ちょっと違う、お客さんは得するし、加盟店も安くなる分を負担するわけじゃない、**Peyの
会社がその分を負担するから」
「じゃあ、Payの会社が損するんだ!。」
「損と言うのとちょっと違うと思うよ、損して得取れ、いわゆる販売促進費、広告宣伝費と同じだよ、
いまはPey会社同士が顧客のぶんどり合戦をしている状態だから、数百億も宣伝のために使って
いるところもある、だいたい母体は日本を代表する大企業ばかりだよ、電力自由化で電力会社
参入企業が増えているのと同じ事、これくらいでがたつくような企業は参加出来ない」
「でもさぁ・・・損でしょ! 売上が減るんだから」
「まあ売上というか手数料収入が減るんだよね、でも加盟店から手数料を取っていないPeyも
あるから、その企業の目的は手数料収入でなくて広く資金を集めることにあるんじゃないないかな?
銀行みたいに、あるいは株式での出資金公開募集みたいに・・・それで集めたお金を運用して
より大きな投資にかけていく・・・われわれ小市民にはわからない大きなビジネスを展開していると
思うけどね、我々は%得したとかいって単純に喜んでいればいいんじゃない」
「だけどPayってどうやって使うの?」
「スマホでどこぞのPayに申し込めば登録されてスマホにアプリが送られて来て、それを利用
すれば簡単にできると思う、クレジットカードは通帳に残高がなくても買い物出来るけど
Payは前もって入金した分が限度額だから使いすぎることはない、そして買い物の度に
スマホ画面に残高が表示されるから便利だよ」
「携帯じゃだめだよね」「そうだね、たぶん」
「スマホかぁ・・・」
彼女の迷いは続くのであります。