大御所たちはバラの苗木などを買うのに20分以上もかけている
私はその間ベンチに座って温かな日差しを楽しんでいた
女性の買い物に付き合うには心を静めて、ひたすら待つのみ
けっして「まだ?」のセリフは言うべからず、そう言うものだと覚悟を決めて
別の事を考えるに限る、そういう点ではスマホやタブレットという玩具はありがたい
バラを見たあとIC付近の農協の直売所に入って地野菜などのお買い物
これも計算済み、女性の旅行とは「食べる、買う」が目的なのだ
ここでも30分以上の時間をかけてお買い物、私は自分の買い物は5分で終了
サービスのきのこ汁をいただいて時間つぶし
「yottinさん」とマダムから声がかかる、「これ自動車に積めます?」
大きな胡蝶蘭の鉢植え、どうだろうか?でもほしいのなら何とかしなけりゃと思ったら
「あなたのお店に飾って、私たちの今日のお礼だから」ぎょぎょ
「それなら結構です、誰も管理出来ないし、こんな高価なものはちょといただけません」
「でも、気持ちだから」
「いいえ、こんな大きな気持ちはいりません、小さな気持ちで充分ですから・・」
「それにちょっと自動車には入らないから」
店員さんもここぞと必死の形相で「乗用車なら楽々入りますよ~」
でもお断りしました、晩飯でもおごっていただければ充分です
ようやく出発して高速で隣の小布施パーキングまで走った、ちょっと降りそうな空
町はずれの「森の駐車場」とかへ車を停めて5分ほど歩いて小布施観光の中心部に
ついた、まずは昼食
大御所の一人、茶道の先生(表千家)が「yottinさん、何年か前にここでイタリアン
食べたわよねえ、あの店に行きたいけど」「ああ、いいですね」
探し探して、とうとう見つけた、店頭はスィーツの小売店だが、脇から奥に
レストランへの通路がある
「ここ、ここだわ」店員さんに
「イタリアンのお店よね?」すると
「申し訳ありません、2月までは営業してたんですが、今はスィーツだけの店に
なったんです、ごめんなさい」
あああ~がっかり、表通りで本店があって和食とかしているので「そちらでいかがですか?」
仕方ないからまた歩き出したら「あら、こんなところにお店がある、良い感じじゃ無い」
と茶道の先生
「ああ、いいですね」「いいわね、ここで良いんじゃない」「そうしましょ」
立派な旧家風、武家屋敷みたいに見える
「蔵部」さんです、造り酒屋か何かだったんでしょうか
厨房もオープンスペースで自信の程がうかがえる、中も黒基調であちこちに隠れ家的に部屋がある
中庭に出て食べることもできる、これは良い店に来た、女性が喜びそうな雰囲気
私の好物「さしみこんにゃく」誰にも食べさせない
オレンジはパプリカ、緑はワサビだそうだ
お食事、400円追加で岩魚のほぐしを散りばめたキノコ御飯
女性陣は3人とも、プレートランチ
私はなぜか肉食系になって豚の生姜焼きを 地元あたりの産地豚らしい
ジャガイモとズッキーニが美味しい
食事のあとはホットコーヒー、このたっぷり感は嬉しい、コーヒーは熱いよりぬるめ、
ちびちびより、がぶがぶでいただきたい方
デザートもいただきたい気分になった 私は舞踊の先生と同じ黒豆みつまめを
他の二人は、クルミベースの香ばしいぜんざい
たいへん、美味しゅうございました・・・・・お会計は「私たちに任せなさい」
「はい お言葉に甘えて」
小布施を出て、今度は飯山の「花の道の駅」でまたまた地野菜のお買い物
どれだけ買えば気が済むのでしょうか・・・野菜はいくら買っても知れてるけど
そんなに積めるのでしょうか、トランクは満杯になりました
とても蘭なんか無理だった、買ってもらわなくて正解
やっと地元に戻ったら「夕食をお礼させてもらうから出てきなさい」
有無を言わせぬ迫力
と言うことで、夜は地元の居酒屋で、おビールなどいただいて食事
でもここばかりは4等分でお願いして払いました
大御所のおねえさんたちは頼もしい。 パワーに押されっぱなしでyottinは
借りてきた猫状態で、運転に専念した一日でした