18年続いた高校同期生の「修学旅行」もコロナ渦でとうとう途切れると思ったが、M氏の「今年は旅行どうするんや?」の一声で
その日のうちに私とツー君とY子が相談して、たちまち8名の参加が決まった、そして4日、5日と新潟県南魚沼近辺への旅行を決行した
参加者は男4女4で第一回に次ぐ少ない参加者だったが、基になるおなじみメンバーばかりだからにぎやかさでは負けない
全メンバーは東京、名古屋を含めて20人ほど、その中で19年連続皆勤賞は私一人になった、初期メンバーからは病気で参加できなくなった人も数名いるし、70歳の今日までに癌にかかったメンバーが5人いる
そうでない人も、どこかどこかに体調不良があり、私とて100%健康とは言えず、高齢者並の症状も少し出てきたようだ
動けるうちに、旅行なりをして楽しみ、友達との思い出をたくさん作っておきたい
今回は日本一おいしいお米『魚沼コシヒカリ』の産地、魚沼市と南魚沼市の旅だ、観光は越後ワイナリ―とメインの奥只見ダム湖の遊覧、そして雲洞庵が第一日目
雨男は誰だ? なんと降水確率100%と最悪の予報、しかも気温は最高8度という、これでは標高が高い奥只見は雪かも
越後ワイナリーは冬に2m以上も積もる雪でワイン製造の部屋を冷やす方式をとっているそうだ、そのため保冷の費用はゼロでできるのだとか
ところが、昨冬は小雪で1mほどしか積もらなかったので、トラック50台チャーターで雪運びをしたので高い経費がかかったと言っていた
生産量が数万本と少ないので、新潟県内にしか流通していないワインだそうだ、渋みを抑えた赤ワインとかあったので自分用に赤白一本ずつ買った
それから奥只見に向かう、もうシルバーラインの入口あたりからみぞれ混じりになってきた
心配君は、行けないんじゃないかと心配を始めた、船も欠航じゃないか?、運転手の私は「行けるところまで行くから、ダメなら戻るし心配するな!」
すると旅行社の社長から携帯に電話が来て「雪はあるけどダムまでバスが行っているそうだから行けそうです、船も動いています」とのこと
勇気をもらって出発、だが中間点付近で緩いみぞれ雪が10cmほど積もっていた、それでもスタッドレスタイヤにしてあったので滑る心配は少ない
ダムの駐車場では、もう除雪車が除雪をしていた、ここで昼食だ。 山菜の漬物や和え物が5種ほど、イワナの塩焼き、山菜とエビの天ぷら、ここだけの桜マスのさしみ、味噌汁は具沢山のけんちん汁、もちろんご飯は魚沼コシヒカリ
美味しい昼食をいただいた
食堂の前から乗り物が出ている、これに乗って4分、そこから徒歩5分で船乗り場につくという、しかし冷たい雨が降っている
履物は平場用の者が多いので足元が心配だ
寒々とした奥只見ダム
これに乗っていく、着くと駅員さんが清掃と消毒を始める
この雪道を氷雨の中、5分歩く、手がはじかむ
湖も冬景色
30分の周遊コースは、アッと言う間に終了した
ここ小出から六日町まで再び高速道を走る、雨は次第に小雨になってきた
今度は雲洞庵(うんとうあん)の見学だ
ひなびた小さな尼寺で、古い庵と小さな庭でもあるところかなと想像して行ったら、とんでもなかった
うっそうとした大木の林、苔むした御庭と石仏、庭園は鮮やかな紅葉で彩られ、京風の趣がある
上杉謙信以前の関東管領上杉氏の菩提寺であるとか、そして上杉謙信、武田信玄も帰依した名僧の住んだ寺だという
圧倒されて帰ってきた
今夜の宿、湯沢温泉へは4時半に到着、検温してからフロントに入った
今年初めて温泉に入った、ついに念願叶った
旅行も今年初めてだ、ずいぶん世の中も変わってしまった、全員がマスクをしている、なんか異様な世界になったと思うが仕方ないね
移さず、もらわずだから、広いお風呂に入っても10名もいない、少しほっとした
複数の友達と酒の席というのは4~5回あったが、カラオケを歌うのも今年初めて、13000円もするから1時間少々、隙間なく20数曲かわるがわる歌った
カラオケは危険というけれど、感染者ゼロのわが町の住人ばかりだ、恐れることはない、罹るならバスの中で感染している
高齢者は若者と違って無症状でいられない、感染していたらとても旅行どころではないし、熱が出るのは確実
検温もみな無事通過している、誰もそんな心配をしないで大いに楽しい夜を過ごした
そしてそのあとはこれも今年初めてのマッサージにかかった、肩こりが奥の奥まで入っていて辛かったから
気持ちよかったなあ~、マッサージさんに聞いたら、400人収容のホテルだが150人弱で制限しているとのことだ、それでもそれだけ来てもらえば
明日は晴予報だ、楽しみだ