昨日、知ってる顔に会った、たぶん30年ぶりくらいだろう
顔はわかるのだが、名前がわからない
一緒に団体旅行をしたことがあるのだ、親しく語り合った記憶もある
だけど何の旅行だったのか、どんな関係だったのか忘れた
記憶力には自信があったのだけど最近は顔はわかってもどんなつきあいだったのかわからないことがたまにある。
40歳頃、結婚式の新郎がたまたま同期生で、別の高校の山岳部だったので県大会などで顔を合わせて写真を撮ったり、夏休みに自動二輪の免許を取りに1か月間、一緒に隣県の教習所へ電車で通った仲なのに、「久しぶりだね**だよ、覚えてる?」と言ったけど、まったく無表情で「わかりません」
お互い東京と田舎に分かれて20年ほど離れていたけど、こっちは鮮明に覚えているのに....
無視されたのか、「いまさら」と思ったのかと...だけど去年 同級会があって実に50年ぶりに会った友人Kくん、高校卒業後、同じ地方都市に彼は大学生、私は料理修行として住み、時々会っては飲んだ仲だ。
クラス別にテーブルに座ったけれど「きみとAくん以外誰だかわからない」という、私は90%把握しているから驚いて、「級長だったTはわかるだろ、あいつ一昨年突然倒れて死んだんだ」、KとTはクラス内でも優秀で勉強のライバルとして意識していたはず、ニックネームでも呼び合っていた仲、ところが「T...? わからない」
国立大学に現役入学して、一部上場会社の技術者として頑張ったKなのに、こういうことには記憶はないのか、無関心なのか
むしろインテリーは安易な人間関係に時間を割こうとしないのかもしれないというのが正解かもしれない。
もう15年も生きれば息子に「あなたさんはどなたですか?」という日がやってくるかもしれない。