石井伸之の国立市議会議員日記 自由民主党会派所属

東京都国立市の若手?市議会議員(6期目)による日記です。国立市議会議員として国立市政の最新情報を伝えて行きます。

7月11日 本日は自民党会派視察3日目という事から当別町にある小中一貫校「とうべつ学園」を視察しました

2024年07月11日 | 視察報告
 こんにちは、学校教育は国を支える重要な施策と考えている石井伸之です。

 本日は自民党会派5名による視察も最終日を迎え、当別町にある小中一貫校である「とうべつ学園」を視察しました。

 まずはJR当別駅とほ5分の距離にある当別町役場で説明を受けます。

 当別町は面積422k㎡、人口15,327人です。

 冒頭に当別町議会の髙谷議長より歓迎の挨拶をいただき、私から視察受け入れに対する御礼の挨拶をさせていただきました。

 当別町の庁舎も年季が入っており、築50年とのことです。

 庁舎の建て替えと西当別小・中学校の一貫校建設のどちらを優先させるべきか頭を悩ませているとの話がありました。

 当別町は伊達政宗公の四男が治めた地域の方々が入植して開墾したそうです。

 そこで伊達政宗の長男が治めていた四国宇和島地域や宮城県の伊達藩ゆかりの地域と友好を結んでいます。

 めざす人間像としては、当別町教育大綱基本理念より「社会を背負う、世界にも通用する「知・徳・体」を備えた人の育成」とあります。

 何故、小中一貫教育を推進したのか?

 この点について単刀直入に話を聞くと、2期町長を務められた宮司(みやじ)正毅 町長が熱意を持って推進されたそうです。

 宮司氏は三菱商事を退社後に、当別町のスウェーデンハウスに居住した後に町議会議員から平成25年に町長となられました。

 平成25年9月議会における町長所信表明において「この町の教育を充実させ、近隣自治体に比べて圧倒的な差別化を体感できる教育環境も必要です。具体的な手法としては、小中一貫校、中・高一貫校の考えがあります」との発言があります。

 小中一貫校の考え方の前に、小中連携教育という考え方もあります。いきなり小中一貫校が難しい場合には、小中連携教育をまずは推進するという考え方も必要と感じました。

 平成26年からは教育委員会に一貫教育推進係が設置され、北海道庁より職員派遣を依頼して研究を開始します。

 8年間の時を経て、令和4年度4月に開校しました。

 さて、小中一貫校となった「とうべつ学園」について説明を受けました。

 学年は1年生から9年生となっており、1年生から6年生を対象とした特別支援学級前期課程と7年生から9年生を対象とした特別支援学級後期課程があります。

 当別町には、とうべつ学園以外の公立小中学校として、西当別小学校と西当別中学校があります。

 西当別小中学校の児童生徒が学区を越えて「とうべつ学園」に入学することが出来ません。

 そういった意味では、西当別小中学校も小中一貫校への移行が求められているそうです。

 小中一貫校の大きなメリットは何といっても、中一ギャップの解消です。

 小学校から中学校へ入学する際に、中学校に馴染めず不登校になってしまう事例があります。

 実際に学園を見学すると、教室が廊下に対して開かれていることに驚きます。また、廊下の広さとオープンスペースの種類の多さが目立ちました。

 ただ、小中一貫校のデメリットとしては、6年生のリーダーシップを発揮する場面が希薄になるという点があります。

 そこで、1年生から4年生を1階に配置して基礎期として4年生にリーダーシップを発揮させる場面の確保し、5年生から7年生を2階に配置して充実期とし、8年生と9年生を3階に配置して発展期としています。

 それでも、7年生からは制服の着用があり、小学生期と中学生期の明確な区分けをしていました。


 また、町独自採用教員の充実は目を見張るものがあります。

 学校を支えるマンパワーの確保が学校に求められていることが良く分かりました。

 すれ違う子ども達が気持ち良い挨拶が返って来ることから、それだけでも生徒児童の基本的な教育状況が分かります。

 小中一貫校の素晴らしさを実感する中で、国立市で導入するには乗り越えるべき大きな壁が幾重にも立ちはだかります。

 それを考えるとまずは小中連携教育の推進に向けて努力するべきと感じました。

 これからも様々な地域を視察する中で、様々な先進事例を国立市に持ち帰ることが出来るよう努力致します。

 
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