こんにちは、東京国立白うめロータリークラブで社会奉仕委員長を務めている石井伸之です。
本日は、日中事務仕事や市民相談の対応であっという間に夕暮れ時となってしまいました。
午後7時より東京国立白うめロータリークラブ例会が行われ、米山奨学生の卓話を聞きました。
米山奨学生とは、正式には公益財団法人米山記念奨学会が運営しており、日本国内のロータリークラブ合同プロジェクトとなっています。
ロータリー米山記念奨学会は、勉学、研究を志して日本に在留している外国人留学生に対し、日本全国のロータリアン(ロータリークラブ会員)の寄付金を財源として、奨学金を支給し支援する民間の奨学団体です。
民間最大の奨学事業となっており、年間の奨学生採用数は約900人、事業費は約14億4012万円(2022-23年度決算)と、国内では民間最大の国際奨学事業となっています。これまでに支援してきた奨学生数は、累計で23,509人(2023年7月現在)。その出身国は、世界131の国と地域に及びます。
今回、当クラブで受け入れている奨学生は中国の方で、現在の状況を教えていただきました。
卓話のテーマは「日本語で変わる経験談」です。
中国では人口抑制の為に一人っ子政策を取っていました。
それが徐々に緩和され、一人目が女子であればもう一人子供を育てることが可能になった時期が本日の米山奨学生が生まれた時代背景とのことです。
今では一人っ子政策の弊害により、中国でも人口減少が始まっており、今では多くの子を育てることが推奨されています。
中国は日本語ブームで、本日の奨学生も日本語を学びたいというモチベーションが鍵となっています。
興味深いことに人生のモチベーショングラフの中で、どん底の中学生時代から自分を救い上げたのは、勉強に集中することだったそうです。
勉学に励むことによって、良い成績をおさめ、中国の大学から一橋大学へ留学し、米山奨学生となった現在は最も高いモチベーションを維持しているとの話がありました。
モチベーションを支える言葉として「私の言語の限界は、私の世界の限界である」を大切にしているという話がありました。
一本線の通った、精神的支柱が確立されていることにこちらが圧倒されました。
現在の取り組みとして、日本語教育にIT技術を取り入れる取り組みをされています。
既に先端技術を発展させている大企業に就職が決まっていることから、世界に羽ばたいていくことと思います。
優秀な奨学生をこれからも応援して行きたいと感じました。