おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(10月28日)はオフィスで一仕事を終えて、ヒューマン・ギルドから徒歩5分のシャロームみなみ風に出向いて17:30~19:00に2022年度 新宿区委託研修事業 「専門性向上のための研修会」第4回の講師を務めてきました。
タイトルは「福祉業界でチームで働く皆さんへ~アドラー心理学からのヒント」
会場と新宿区の知的障害にかかわる施設を結んでのハイブリッド型の開催でした。
ハイブリッド型ののパターン、私もかなり慣れてきています。
私の『みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、1,650円)を参考にしながら話を展開しました。
「組織の力を高める5つの条件」として次の5つを取り上げました。
(1)目的/目標
(2)貢献(参加)意欲
(3)コミュニケーション
(4)共感
(5)協力
「協力」については「好き・嫌い」「良い・悪い」を超えて目的・目標に向けて建設的に取り組むことを伝えました。
また、アドラーの考えには「変革」に関連する言葉があるとして、「自己変革なくして組織変革なし」の趣旨で次の言葉を紹介しました。
「誰かが始めなければならない。他の人が協力的でないとしても、それはあなたには関係ない。わたしの助言はこうだ。あなたが始めるべきだ。他の人が協力的であるかどうかなど考えることなく」(『人生の意味の心理学 下』
研修が終えたときなど、「とても勉強になりました。でも、この考え方は上司に学んだほしいです。上司が変わらなければ組織は変わりません」と言ってくる人がいるが、「こういう人がいる限り組織は変わらない」として皮肉りました。
最後は「人生の意味は貢献である」というアドラーの言葉(『人生の意味の心理学』上)をもとに「福祉業界でチームで働く人こそが誰よりも強く実感できる言葉ではないでしょうか?」とエールを贈って結びました。
このように私が福祉関係の方々に講演/研修の機会をいただいているのはシャロームみなみ風の施設長の廣川美也子さん(ヒューマン・ギルド会員)のお陰です。
11月2日(水)・11月16日(水)には2日間コースでそれぞれ10:00~16:30に東京都社会福祉協議会 知的発達障害部会 研修委員会主催の若手リーダー・リーダー候補向け研修(オンライン開催)として89名の受講者を対象に「アドラー心理学に基づく勇気づけのリーダーシップ」と題して研修を行います。
私自身、福祉業界にアドラー心理学が浸透していくのをとても喜びとしていて、廣川さんにとても感謝しております。
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