IZUNOHANA’s blog

     後期高齢驀進中者の戯言

郷愁の中国紀行(25日目)

2008-08-03 09:05:48 | 旅の足跡

1986年8月3日(日)
-火車に乗り成都から蘭州に-

文殊寺拝観料 2角
バス代 1元2角
昼飯代(超辛麻辣豆腐と新鮮�泣酒) 5元6角
オレンジ 1元3角
スイカ 1元5分(1角=10分)
バス代 2角
桃  2元
ビスケット 1元
香港製スカート(地下商場) 4元8角
園丁飯店宿泊日半日分 18元
(レート 1元=約42円)

夕刻の火車で蘭州に向かう予定なので、半日分だけ宿泊を延長。

まず、文殊寺で旅の安全お願いしてから、市内そぞろ歩きに出かける。
成都といえば「麻辣豆腐」。我等もある有名店に入ったのだが、あまり待たされたため(その他にも理由があったらしいが・・・あまり怒らないWさんが、怒りを表した位だもの)にその店を出て、とある小さな食堂に入った・・・看板にあった「新鮮�泣酒」に誘われて・・・・。
確かに「麻辣豆腐」は超辛々で、味は・・と言われてもよく分からないくらい辛~かった。
問題なのは「新鮮脾酒」で、地ビールのような味なんだけれど、栓を抜いて2、3日置いて、その上、じっくり日向干し・・・みたいな、でも、私は飲みましたよ、どんぶりで・・・・。

成都の街には、非常時は防空壕、平常時は地下商場となっている地下壕がある。
歩けども歩けども終わりの見えない地下街は、地球を一周する位の長さではと思ってしまう程続くのだ。
息苦しくなって地上に出た。
青い空と白い雲を見たとき、つくづく、超平和ボケ国家に住む自分を確認した。

夕刻、火車に乗り込む。
火車の左右は2人掛席と3人掛席になっており、我等は3人掛席に2人で座る。
向かいの席には、すっきりと垢抜けた服装の、多分、漢族女性。窓外にはホームに立つ恋人らしき男性が・・・彼等、しっかりと手を取り合って別れを惜しんでいる。
やがて、火車がホームを離れ、彼女はうつろな目で車窓を眺めて涙を流している。
あぁ、何と哀しく、美しい姿ではないか・・・我等は羨望とちょっと嫉妬の混じった目で、じとーっと見つめるのみでした。
でも、あの男、火車が動き始めたら軽い足取りで離れて行った様に見えたけど・・・・まぁ、いいか。
彼女の横には、チベット族(?)の男性が座った。
美しくも哀しい彼女の側には、何者も寄せ付けてはいけないと思ったのであろうか、一つ空いている席に「有人」と憮然と応えて、誰も座らせることはなかった。
彼女を「泣き別れのLady」、おじさんを「有人おじさん」と呼ぶ。

今夜は座席(硬座)がベットだ。


 

コメント
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