「風香」は「ゆずの花」ような、清楚な風情のわんちゃんでした・・・。
6月1日お昼頃、我家の愛犬「風香(ふうか)」が、15歳で大往生(と思っています)しました。
もう、大分前から、食欲も無くなり、少し食べても戻してしまっていたし、静かに横たわっていることが多くなっていたので、「そろそろかな?」と、家中で見守り、声を掛けていました。
でも、「風香」にしてみると、「あー、このまま眠るように逝きたいのに、うとうととすると、声を掛けられる。何とうるさい事か・・・」なんて、思っていたかも知れないなぁ。
私が、最後に声を掛けた時、黒い目をばっちり開けて、じっと見つめ返してくれました。
「さよなら・・・」と言ってくれたのかも・・・・。
我家では、常に、犬でも猫でも、人間を癒してくれる動物というより、ちゃんと役目を持った者として存在していました。
犬は、何より番犬として、猫は家に存在することでねずみ対策をしています。
「風香」は、私が東京から、時折、帰宅すると、必ず、ウルサイ程、吠え続けるのです。
で、毎日来る新聞屋さんとか郵便屋さんには、すり寄ってじゃれていましたね。
「まったく、お前は・・・家族かどうか覚えなさいよ」と、文句を言ったりしてましたが、しっかり、番犬として有能な働きをしてくれていました。
朝、戸外で洗濯をする私に近寄って、水を請求した「風香」は、今日は居ません・・・急に、寂しさが込み上げてきました。
先に逝った「チャム」には、苛められぱなしで・・・。猫の「マリリン」とは仲良しだったかは分かりませんが、
彼女は、「風香」の埋葬の様子を、じっと、見つめていました。そんな「マリリン」も、もう17歳ですから・・・。