ちょい時期が外れてしまいましたが、「ニラの花」です。
庭や畑の、あちらこちらに、逞しく自生しているのです、元は、母が植えたもので・・・つまり、遺産なのです。
熱海サンビーチでの「薪能」(パンフ転載)
14日、午後3時に、友人と、三島駅で落ち合って、JR東海道線で熱海に出掛けた。
熱海サンビーチで行われる「薪能」を鑑賞するためである。
この「薪能」は、ある宗教団体が主催して、毎年、団体所有の美術館で行われていたようで、友人は、一度、観賞した経験があったが、私は、ハッキリ言えば、「海岸で行う薪能」が見たくて、友人を誘った。
友人は、二つ返事で 快諾してくれたが、実は、私には、もう一つ、思惑があった。
友人は、来年の運転免許証更新を可か否か迷っている所で、もう止めようと思う一方、まだまだ大丈夫だという考えも捨てがたく、とりあえずは、高齢者運転能力適性検査(とでも言うのでしょうか?)を受けるつもりでいると言う。
私自身は、運転を止めろ、いや続けろと指示する権限も義務もないから、友人の決断に任せるだけであるが、ただ、車が無いと「虚しい闇」の世界に陥ってしまうと思っている友人に、楽しみ方はいろいろある・・・と知って貰いたいと思い、電車で行く小さな旅(熱海までは30分はかからない)に誘ってみたという訳もあった。
「薪能」は午後4時半から7時頃までの予定だったから、友人には、「寒くなるから防寒着を持ってね」とだけ伝えた。
で、三島駅に現れた友人は、首に薄いマフラーだけで・・・あれ、上着は?と思ったが、もう、仕方ないから、そのまま出発した。
目の前が相模湾(太平洋)の海岸の砂の上に、持参の敷物を敷き、どっかり、腰を据えて開始を待つ。
何しろ、無料であるから、贅沢は言えない
午後4時頃までは、そう、寒くなかったが、辺りが薄暗くなるにしたがって、海からの風に、時折、身震いがしそうな感じになってきた。
寒そうに身を縮じこませている友人に、風邪でも引かれたら大ごとだからと、私の手袋、ショートコート、ちょい大きめのスカーフなどを渡して、少しでも、寒さ対策をして貰った。
友人の前では、やせ我慢をしていたけれど、当然、私も寒い!
催し物としては、当熱海の御姐さん達の粋な「唄と舞」に始まり、本邦初お披露目の「新作能(「海」と言ったような・・・実際、海から登場したらしいが、まるで見えない)」を観るのだが、舞台が遠くて実感が無いから、集中出来ず、のめりこめない上に、寒くて仕方がない。
「能・・・海」が終了した時、「もう帰ろう、寒くて居られない!」と友人を促し、その場を離れた。
西の空では、「オーロラのような落日」
片や東は、「十三夜さんの名残月?」
そんな訳で「薪能」は、十分、堪能したとは言い難いが、雰囲気だけは、申し分なく、浸って来た(一切、撮影は禁止だったので、お見せできない)。
その穴埋めでは無いだろうが、大自然が見せてくれた一大ショー、オーロラを見るような「落日の空」と、雲間に現れては隠れる「おぼろ月」に感動し、友人と二人で、「今日、熱海に来た事は正解だったね」と頷きあった・・・でも、運転免許は諦められないらしい。