見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2013秋@薬師寺東塔水煙降臨展

2013-11-10 12:13:43 | 行ったもの(美術館・見仏)
薬師寺 『薬師寺 東塔水煙 降臨展』(2013年9月16日~11月30日)

先月、奈良に行った友人から「絶対おすすめ」と聞いていたので、正倉院展のあとは薬師寺に向かう。雨が強くなってきたので、駅前でビニール傘を買った。

時間がないので水煙降臨展だけ見て行ければいいと思ったが、そういう選択肢はあり得なくて(伽藍のみ拝観は可)「お得な共通券」(白鳳伽藍・玄奘三蔵院伽藍・水煙降臨展)1000円を購入。玄奘三蔵院伽藍の平山郁夫画伯の襖絵を久しぶりに見ていく。ふと振り返ったら、白鳳伽藍の方角に、サーカス小屋みたいなストライプの巨大なテント(覆屋)。修復工事中の東塔が、すっぽり収まっているわけか!と理解するのにしばらくかかった。



水煙降臨展は、東院堂の手前の仮設会場で行われている。



本物の水煙。精巧な模造品は、展覧会で何度か見たことがあるが、実際に塔頂に据え付けられて、陽にさらされ、雨風に打たれてきたものだと思うと、感慨深い。



ちなみに、この展覧会「撮影自由」なのである。薬師寺の英断に感謝!

水煙の下に続く九輪。でも、あらためて写真で数えてみたら、輪が六つしかない。バラバラにして、一部は修復調査中なのだろうか。



これ! 九輪の柱の最下部に刻まれている、薬師寺創建の歴史を示す銘文(擦銘)。個人的には水煙より、こっちの本物を見ることができたことに興奮した。 



塔の修理(復興)に使用されるのは台湾檜なんだな。日本国内では、もう良材が手に入らないということだろうか。



東塔内の四方仏(江戸時代)および四天王像(平安時代)も、水煙降臨展の会場に展示されている(撮影自由)。

大宝蔵殿の『玄奘三蔵1350年御遠忌記念 玄奘三蔵展』(2013年9月16日~11月30日)は別料金。料金よりも時間が気になって割愛してしまったが、やっぱり寄ってくるべきだったかと少し後悔している。旅の続きは大阪へ。
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