神奈川県指定無形民俗文化財《世附(よづく)の百万遍念仏》が毎年2月15日に近い土、日曜日の2日間で行われました。
世附とは、神奈川県西部。 現在では三保ダムが建設され、道路整備も整っていますが、ダムの建設前は西丹沢の幽境にあった戸数125戸の河内川と世附川の接点で陸の孤島集落でした。
古くは別に念仏堂があり、世附地域民が集まって修業したと言われています。 また獅子舞は百万遍とは別個の来歴をもち、別々に行われていたが、いつしか習合したもののようです。
百万遍は600年前から行われたという伝承があり、獅子舞は18世紀末期以後のものだそうです。
昭和52年から現在の山北町向原「能安寺道場」で復活。 大数珠を巨大な滑車に取り付け、屈強な青年たちが回転させる形式で、全国的に珍しい行法であり、史証は無いようですが600年前の南北朝時代の発祥と伝えられています。
百万遍は通念として、念仏門の後生為楽の行事とされていますが、世附の百万遍念仏は先祖の霊を慰め、地域の安全祈願と悪疫退散であり、また、雨乞いにも行われたとも言われています。
数珠の数は現在302個、古くはもっと多かったと言われています。 長さ9m、丹沢の水桃木で作られています。 滑車は梯子のような枠に掛け、そのそばに大太鼓5個を並べ、更に小机を据えて算木を置き、念仏の全進行の指揮を神寄せ山伏により、念仏衆が念仏を唱え、算木によって数珠の回転数を数えるのだそうです。
道場の天井には、山奥から刈り取って来たスゲ草で縄を作り、赤・白・青・黄・黒の5色の小さい幣(ぬさ)を吊り下げて、シメ飾りを天井いっぱいに張って進められます。
滑車に取り付けられた長さ9mの大数珠を後ろに放り投げるように回転させる伝統行事、保存会の屈強な青年らが回し始めた大数珠は大きくくねりながら床板に打ち付けられ「バンバン」という音が道場内に響き渡った。
近くに住んでいるが知らない事を写真と共に紹介いただき楽しみにしています。
私も自分の足元の事は良く知りませんでした。
去年当たりから、情報が入ったら現地に行き
写真を撮り、説明を聞いたり、パンフレットをもらったり
して、ブログに載せていこうと考えています。
チョコチョコ覗いて下さい。