美しいカールを抱える秀峰『黒部五郎岳』へ
富山県、岐阜県、長野県の三国の境として古来から重要視されてきた三俣蓮華岳(標高 2841m)から黒部五郎岳(標高 2840m)を結ぶコースは、山の奥深さゆえか、他の山域に比べると登山者数が少なく、秘境ムードを味わうことができます。
ここでは三俣蓮華岳から黒部五郎岳に登り、黒部五郎小舎までのご案内です。
※ 写真は2016(H28)年8月7日に撮影しました。
双六小屋から中道を通り、双六岳から三俣蓮華岳の稜線に出て北上する。 稜線上から見た黒部五郎岳
三俣蓮華岳山頂 より槍ヶ岳を遠望す。
三俣蓮華岳山頂より西へ進路を取り、黒部五郎小舎のある「五郎平」を目指す。
五郎平へはザレたガラ場を、九十九折に高度を下げて行く。樹林帯に入り、滑り易い石がゴロゴロした急な下りとなり、下る切った所が五郎平。 下る途中から黒部五郎岳を望む。
この池塘が点在する、この草原に黒部五郎小舎が建っている。
今晩お世話になる小舎であり、声掛けしたら既に部屋は決まっているとのことで、余分な荷物は部屋置きOK、そして五郎岳へのコース状況や夕方には雷雨になり易いなどとの忠告をして頂いた。 全員サブザックに最低限の荷を持ち黒部五郎岳に向かう。
五郎平の草原から灌木帯の中を緩やかに登り、しばらく進むと傾斜が増し稜線から派生する支稜を回り込むように越えて行く。
やがて黒部五郎カールの中へ入り、岩が点在する草原地帯を横切り、カール内は踏み跡が沢山あるので岩に付けられたマーキングに沿って進む。 カール底から尾根に向けて登り出し、振り返った鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳の峰々。
カール底から九十九折の急登を登り、黒部五郎岳から北東へのびる尾根上に出る。 黒部五郎岳の南側尾根とカールを俯瞰す。
尾根を左に進み、北ノ俣岳への分岐である黒部五郎の肩を望む。その先が山頂。
岩が堆積した尾根を南にたどりながら、今歩いて来たカール底を望み、はるか先に黒部五郎小舎も見える。
山頂に近づくと岩がゴロゴロ見える。この黒部五郎岳の名前は『黒部にある、岩がゴロゴロしている山』という事から名が付いたとのことです。
岩の積み重なった頂上からは、眼下に黒部五郎カール、その向こうに雲ノ平、更に鷲羽岳から水晶岳へ続く稜線が望まれる。
最高の展望を目に焼き付けたら、先程の肩まで戻りカールへと下る。足元はガレ場で登りは何でも無くても下りは非常に滑り易く、お互いに声を掛け合い慎重に下った。
カールの中は清流が流れ 、お花畑が広がる別天地の様な素晴らしい所です。
灌木の中を下り、小さな沢を渡ると草原に建つ黒部五郎小舎が見えてくる。
お疲れ様でした。
※ ご訪問、ありがとうございます。
とても綺麗な風景ですね!
険しい山々、一面の緑色…
実際に登らないと見れない光景に見入ってしまいます。
とてつもない運動音痴・高齢者レベルの体力で
とても自分では登れないので
実際に見れない景色写真に心惹かれます✨✨
山では雨は勿論、雪、濃霧、それに怖い雷雨にあい、お腹の底に響き渡る雷鳴に恐怖を覚えたこともありました。
でも、こんなに素晴らしい天気に恵まれることが多く、こんな景色を両親に見せてあげたいと思い写真を始めました。
ponyokinako様に比べるとスケールが小さいですが、またいつでもお立ち寄りください。
お待ちしております。