登山は快晴の青空の下を歩くのが最高ですが、予定を組んで実施すると雨の日もあります。
自然と信仰の歴史に満ちた四国山地の盟主『石鎚山』を2016年5月に歩いたものです。
石鎚山(いしづちさん:1982m)は石鎚登山ロープウェイからの表参道成就コースや石鎚スカイラインを利用した土小屋コース、面河渓(おもごけい)からの裏参道面河コースそして堂ヶ森からの縦走コースなど個性豊かなコースがあります。
この日は朝から雨であり、一番標高の高い土小屋コースから石鎚山を目指しました。
土小屋からは松山営林署の小屋横より登山道に取り付き、足慣らしに丁度良い緩やかな道を進む。
10分位進むと左手に聳える鶴ノ子ノ頭(標高 1637m)の北東側をトラバースして行く。
山に入るにつれ、雨も本降りとなって来たが、この様な状況下でも皆さん慣れたもので、雨を楽しもうといった雰囲気で最後尾を歩いていても何の不安も感じられなかった。
この時期に近畿地方以西と四国、九州の山地に分布していると言われる「アケボノツツジ」が石鎚山で見られると聞き、花好きの皆さんは、その花を見たいという気持ちが雨に勝っている様でした。
雨では山からの展望を楽しむことができず「アケボノツツジ」という目的が有って良かった。
鳥居が見えた所で表参道成就コースと合流し、その少し上には新築された石鎚山公衆トイレ休憩所と二の鎖小屋が有った。
二の鎖小屋の直ぐ上に直進で約50mの大鉄鎖を頼りに弥山(みせん)の石鎚神社に登るコースとアルミ板で造られた巻道が右方向に迂回して石鎚神社に向かっていた。
雨であり、スリップ事故などが考えられたので、安全を考慮して巻道にて石鎚神社を目指した。
景色が見えないので、足元のみ見て登り詰めると頂上山荘が見え、その横を更に登り詰めると石鎚神社のある弥山に出た。
晴天で運が良ければ剣山(つるぎさん)、三嶺(みうね)、そして太平洋まで見ることができる予定でしたが、この日は本当に残念であった。
弥山から短い鎖を利用して、ヤセ尾根を慎重に登り詰めれば最高峰の天狗岳(1982m)に立つことができたのだが、ここも安全を考慮して中止、往路を戻った。
でも皆さん目的の「アケボノツツジ」を間近に見ることができ、雨の中の登山を楽しむことができました。
大変な思いをされ、お疲れ様でした。
私も山での事故を起こさないために、今でも少しは走っているのですが、心肺能力を高めるには良いのですが、山の歩きは実際に山を歩かないと駄目ですね。岩場やガレ場、雪渓、河原の様な石がゴロゴロしている所など様々な場面を場面に応じた歩きをしなくてはならないので。
ツアー仲間の皆さんは花好きの方が本当に多く、何年か前に厚木から花仲間の方々を三ッ峠へご案内した時、皆さんは登山口から花や木を見ながら歩いて行くと言うので降りて頂き、自分は20分程上の駐車場へ車を運び皆さんの到着を待ちました。所が1時間しても見えず、心配して電話したら、まだ下に居ますとの事で1時間半待ちました。こういう方々は花を見るだけでなく花弁の数や雌しべ雄しべの数を数えたり、葉は形や葉脈そして裏側を見て色々メモを取り大変なんです。
その様子を見ていると1つの花に20~30分平気なんです。本当に驚きました。好きって時間は関係ないんですね。
なのに、このコロナで外出自粛となり、皆さんがイライラしている姿が目に浮かびます。
今の感染者減少傾向が、このまま減少傾向で進んでほしいと願いたいです。