行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

禁煙?時代のすう勢とはいえプロセスが…

2008年06月25日 | 日記・エッセイ・コラム

先日、我が社では、「本社屋、昼休み以外全面禁煙」の御布令が出た。これだけ取れば時代のすう勢として致し方なく感じるものの、社内外に意外な波紋を広げている。

事の発端は先週の株主総会。ある株主から「社内全面禁煙を!」と迫られた社長。「我が社の喫煙室は、完璧に受動喫煙を防ぐ構造にある」と、毅然とした態度で答える。

まあ、総会での質問としてはあまりレベルが高くないし、質問者も愛煙家ということから説得力がない。まるで喫煙室を廃止し、社員がタバコをやめたら自分もやめる?と他力本願、他責的にも聞こえる。私も含め愛煙家の社員は、その様子を遠まわしに見ながらも、喫煙権が辛うじて守られることにホッとしたはず。

その矢先、重役会議で「喫煙室は昼休み以外使用禁止!」と決まった。その日のうちに屋外に簡易喫煙所が設けられる。

論点は、「社員がタバコを吸うのは無駄な時間をつくる?」ということだったのだろうか?この議論を突き詰めていくなら、お茶を飲むのもおしゃべりをするのも、はたまた考え事をすることも禁止令にいたるのでは…。社内は走って移動し、トイレも決められた時間に…。

加えて、最高議決機関である総会での答弁と方針が一変していることに他の株主は首をかしげ、何の予告や憂慮期間を設けず喫煙権を奪われた社員は戸惑いを隠せない。

簡易に設けられた屋外の喫煙所には、指定の時間のみに喫煙難民が集中する。顧客の反感も買うのも時間の問題。ホタル族の灯す火は、正に「風前の灯」。総会で禁煙を迫った株主の「一本勝ち」の感だけが残ってしまう。

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